2014年8月1日 公開
続報/(株)三貴|東京都台東区
【業種】 宝石・貴金属販売
【倒産形態】 民事再生手続開始申立
【負債総額】 120億円内外
平成21年1月21日付本情報号外、特別情報東京版(H25.8.30、H25.9.17、H26.6.6)で既報の当社は7月30日、東京地裁へ民事再生手続開始を申し立てた。申立代理人は金森 仁弁護士(山王法律事務所、東京都千代田区永田町2-14-2 山王グランドビル404、TEL 03-3581-9491)。監督委員は川島 英明弁護士(川島法律事務所、東京都千代田区神田駿河台3-3 お茶の水伊藤ビル3階、TEL 03-3296-1691)が選任された。負債総額は120億円内外が見込まれる。当社の前身は昭和40年4月に設立した旧・(株)三貴で、「銀座じゅわいよ・くちゅーるマキ」や「銀座ジュエリーマキ」の屋号で宝飾品店を展開。バブル期に積極的なテレビコマーシャルで知名度を上げ、平成7年2月期には1,853億円内外の年商を計上していた。しかし、バブル崩壊の影響から業績は下降線をたどるようになり、更にメーンの北海道拓殖銀行の破綻により資金繰りも急速に悪化した。そのため、平成13年3月に休眠会社であった(株)ルシュプールディアマンクチュールドマキへ事業譲渡し、商号を現在の(株)三貴へ変更して再建を図った。一方、旧・(株)三貴は(株)エムアンドアールエステートへ変更した後、平成14年10月に負債総額900億円内外を抱えて東京地裁より特別清算手続開始の決定を受けた。その後、平成16年2月期は244億円内外の年商を計上したものの、消費低迷の影響から平成20年8月期(決算月変更)は205億円内外まで落ち込み、結局、平成21年1月に負債総額110億円内外を抱えて民事再生手続開始を申し立てた。スポンサーは付かず、自主再建の道を歩むこととなり、平成24年8月22日に認可決定から3年が経過したため、再生手続きは自動終結した。しかし、業績は一向に回復せず、平成25年8月期の年商は44億円内外まで落ち込んでいた。一方、民事再生手続きによる債務免除益は90億円強に上り、特別利益として一度に計上すると多額の納税義務が発生するため、裁判所の許可を経て債務免除益の一部の計上を先送りしていた。当社としては店舗の閉鎖などで赤字を計上し、平成26年8月期に未計上となっている38億円の債務免除益と相殺して、32億円に上る債務超過を一挙に解消する予定であった。しかし、店舗閉鎖によって減収が続く中、年間1億8,000万円内外に上る再生債務の弁済原資の捻出(ねんしゅつ)も厳しくなり、近時はノンバンクからの資金調達が常態化していた。なお、平成26年6月には当社の元従業員と名乗る人物から「仕入れ先への支払いや従業員への給与の支払いに支障をきたしている」、「水面下で身売り話が進んでいる」などの話が出ていたが、当社はこれを否定していた。
業種 | 宝石・貴金属販売 |
倒産形態 | 民事再生手続開始申立 |
所在地 | 東京都台東区浅草橋5-25-10 浅草橋1stビル 登記上 東京都台東区浅草橋5-25-10 |
設立 | 平成9年12月 |
創業 | 昭和40年4月 |
従業員 | 285名 |
代表者 | 木村 和巨 |
資本金 | 9,000万円 |
年商 | 44億9,900万円内外(25/8) |
負債総額 | 120億円内外 |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
2014年6月6日
2013年9月17日
2013年8月30日
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