2014年10月1日 公開
長崎出版(株)、他4社|東京都千代田区
【業種】 出版
【倒産形態】 破産手続開始決定
【負債総額】 17億4,001万円内外
特別情報東京版(H25.8.1)で既報の当社は、関連会社のドレミファホールディングス(株)(東京都港区、同代表)、(株)ドレミファ(同所)、(株)ジン(同所)、(株)ブランク(同所)と共に、8月22日に東京地裁へ破産手続開始を申し立て、9月25日付で破産手続開始決定を受けた。破産管財人は新保 義隆弁護士(新保法律事務所、東京都千代田区内幸町1-1-7、TEL 03-5511-1511)。負債総額は、当社が債権者158名内外に対し12億1,099万円内外、ドレミファホールディングス(株)は1,434万円、(株)ドレミファは3億8,195万円、(株)ジ
ンが4,790万円内外、(株)ブランクは8,483万円内外、5社合計で17億4,001万円内外。
昭和50年5月設立の出版会社。平成18年より販売開始し、シリーズ全体で200万部を超える人気シリーズとなった「こびとづかん」の取り扱いで広く知られる。同作品は、全身タイツを着たような風貌(ふうぼう)のコビトを少年が捕まえて動物採集のように観察するという設定で、キャラクターグッズやDVD、ゲームソフトなど各種メディアへの展開も行っていた。この他「わんぱく小学生」シリーズなどのヒット作も抱える中、料理、旅、エッセイ、健康など実用書の出版も好調で、平成25年4月期の売上高は16億2,300万円内外を計上していた。
この間、事業拡大を図りグループ会社を相次いで設立し持ち株会社制への移行を目指す中、平成25年7月には古着販売の光商事(株)(東京都江東区)を買収。しかし、同社代表に就任した当社の辻社長のもと不透明な支払いなどが発覚したことなどから、辻氏はその年の10月に解任、他の取締役の解任・辞任も相次いだ。
一方、当社も平成25年7月に東京都内の不動産業者から質権設定が行われる事態となるなど動向が注目されていた。
こうしたグループ内の混乱や信用不安もあり「こびとづかん」シリーズの扱いを中止する事態となり、今年1月ごろより実質的に営業を停止、取引先への支払いもストップしていた。
なお、「こびとづかん」の出版については、平成25年から、同シリーズの著者である、なばた としたか氏らが平成24年2月に設立した(株)ロクリン社(東京都目黒区、関 昌弘代表)が継承し、シリーズの復刊、新刊を手がけている。
業種 | 出版 |
倒産形態 | 破産手続開始決定 |
所在地 | 東京都千代田区神田小川町3-3-2 マツシタビル6階 |
設立 | 昭和50年5月 |
従業員 | 8名 |
代表者 | 辻 晋泰 |
資本金 | 2,000万円 |
年商 | 16億2,300万円内外(25/4) |
負債総額 | 17億4,001万円内外 |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
2013年8月1日
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