2025年3月19日 公開
東証スタンダード上場のオンラインゲーム事業G社~2期連続赤字でGC重要事象|特別情報
2期連続で営業赤字および最終赤字になったことから令和6年12月期決算短信に継続企業の前提に関する重要事象等を記載した。韓国の連結子会社X社で不正会計を主導した創業社長のY氏は責任を取って令和5年9月に会長に退き、6年3月には代表権も返上して、後任にX社でCEOを務めるZ氏が代表取締役グループCEOに就任した。平成28年3月期まで4期連続で営業赤字および営業CFの赤字が続いていた当社は上場廃止の猶予期間入りしていた。黒字化に向けた方策としてX社が開発し、収益性が見込めなくなったアプリケーションソフトの減損処理を見送ることにしたが、営業黒字にはならず、結局、営業CFの黒字化で上場廃止は回避された。なお、28年3月に経理担当者が退職し、令和2年3月期まで不在の状態が続いていた。このほかにも令和3年1月に別のアプリケーションソフトを約2億27百万円で売却し、4年4月に2億08百万円で買い戻した件についても、当初から買い戻す約束があったのではとの疑いが持たれたうえ、収益力の落ちたアプリケーションソフトに2億08百万円という価格を付けたことも問題となった。こうした事態を受けて特別調査委員会が設置され、6年9月に調査報告書が公表されたが、報告書はこれら全額を減損処理する必要があると結論付け、決算を平成31年3月期までさかのぼって訂正することとなった。この結果、同期および令和2年3月期は債務超過ということになった。6年12月期は決算訂正関連費用として2億52百万円を販管費に計上し、減損損失4億01百万円、過年度の有価証券報告書の訂正に伴う課徴金引当金繰入額64百万円、東証に納める上場契約違約金20百万円を特別損失に計上した結果、最終損益は・・・
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