2025年1月29日 公開
東証グロース上場のシステム開発T社~初のGC注記、今期も赤字へ|特別情報
令和7年3月期の中間決算で現預金が1億円を割り込むまでに減少したことなどから、半期報告書に初めてGC(ゴーイング・コンサーン)注記が付いた。通期の業績予想については従来の黒字から一転して3億43百万円の最終赤字に下方修正した。大手商社で実績を積んだ現代表が平成18年11月に設立。サブスクリプション(定額課金)サービスに必要な各種機能を搭載した統合プラットフォームの開発を手掛けている。サブスクリプションで発生する複雑な料金計算や仕入・調達から販売などをシステム上で管理するサービスを提供し、大手企業を中心に導入している。令和5年3月期は近年で最高となる売上高9億45百万円を計上したが、6年同期は前の期に獲得した複数の大型案件の剥落により売上高は8億97百万円へ減少した。損益面も主力製品のバージョンアップに伴い通信インフラコストが増加したことや、減価償却費と人材投資に伴う労務費の増加もあり営業損益以下は赤字に転落し、98百万円の最終赤字を計上した。今期の中間決算でも事業環境は改善せず営業損益段階で赤字となり、特別損失として減損損失42百万円や投資有価証券評価損23百万円などを計上し、最終赤字は2億23百万円へ膨らんだ。また中間期の営業CF(キャッシュ・フロー)は38百万円にとどまった一方で、投資CFのマイナス額が大幅に増加し、昨年9月末の現預金は前の期末の2億32百万円から97百万円へ減少した。1年以内返済予定の長期借入金残高2億12百万円を大幅に下回る水準となり・・・
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