2024年5月15日 公開
東証グロース上場のマーケティング支援E社~多額の回収遅延でGC重要事象等記載|特別情報
5月8日にリリースした「債権の取立不能または取立遅延のおそれによる貸倒引当金繰入額の計上に関するお知らせ」によると、昨年12月に取引先から22億15百万円もの売掛金の回収が遅延している。同日に提出した令和6年9月期第2四半期決算において、営業損益段階で18億09百万円の赤字を計上したとして、継続企業の前提に重要事象等を記載した。当該債権全額を貸倒引当金繰入額として販管費に計上したため、19億66百万円の最終赤字に転落し、純資産額は前期末時点の22億58百万円から3億19百万円(自己資本比率は6.2%)まで減少するなど、財務面の急速な悪化がうかがわれる。当社はインスタグラムを中心とするSNSサイトにて、化粧品やトイレタリーなどのマーケティング支援を展開している。読者モデルなどのインフルエンサーがクライアント企業の商品、サービス体験やイベント招待などの機会を受け、フォロワーを中心とする消費者への情報拡散や宣伝等の支援をおこなっている。インスタグラムの利用者増加とともに効果的な広告発信が貢献したことで、令和5年9月期の売上高は57億57百万円まで伸長し、最終利益は2億05百万円を計上した。回収遅延が生じた経緯としては、昨年4月よりアフィリエイト広告の代理販売を実施していたところ、昨年12月に当該取引先(単一顧客)より売掛金の入金が遅れる旨の通知があったという。その後、売掛金の一部入金があったものの、昨年8月から今年1月までの入金が遅れ、今でも取立遅延が続いている。回収について当社は「当該取引先から支払計画の提示を受け交渉を進めると同時に、法人、個人を含めた複数関係者からの連帯保証を取得している。法的手続きを含めた手段を用いた上で、回収可能性は高いとみている」との見解を示す。なお、当該取引先について・・・
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