2024年1月17日 公開
東証グロース上場のマーケティング支援I社~株価低迷で資金調達に支障|特別情報
業績の悪化による株価低迷から思うような資金調達ができず、厳しい資金運営を強いられている。現代表のX氏が大学在学中に展示会の受付や出展者の提出書類の管理などの受託を目的に設立したもので、現在は顧客企業のマーケティング支援を手がけるサブスクリプション事業と祖業のイベントクラウド事業、ビジネスイベント向けにサービスを提供するメタバース事業および広告事業が4つの柱となっている。平成29年1月に東証マザーズに上場すると、売上高はほぼ右肩上がりで成長してきた。令和3年12月に中期経営計画を公表し、最終年度にあたる6年10月期の売上高を67億円、営業利益を6億70百万円とする挑戦的な計画を立てた。この間、設備投資資金として4年10月に海外の投資銀行を割当先とする新株予約権を発行して総額8億73百万円を調達する予定であった。しかし、株価低迷の影響で新株予約権はほとんど行使されず、56百万円を調達したところで見切りをつけ、未行使分を買入消却した。5年3月には投資会社が組成したファンドを割当先とする転換社債および新株予約権を発行し、総額12億円を調達すると発表した。今回は全額設備投資に充てるのではなく、一部を借入金の返済に回すこととした。ところが、またもや株価低迷が災いして7億41百万円しか調達できず、このうち2億74百万円は借入金の返済に充てられることとなった。12月12日に5年10月期の決算短信が発表されたが、増収基調は維持されているものの2期連続赤字となり、自己資本比率は1.9%まで低下した。また、計画を下方修正した6年10月期の売上高45億70百万円、営業利益2億90百万円も達成は困難と判断し、計画そのものを取り下げることとなった。そして・・・
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