2023年11月1日 公開
東証スタンダード上場のカジュアルウェアチェーンS社~創業家出身社長の復帰で再建なるか|特別情報
前期まで6期連続赤字で今期も赤字予想の中、創業家出身の社長が10期ぶりに復帰した。厳しいアパレル業界にあって再建が果たせるか、注目が集まっている。平成2年6月に大手靴小売チェーンX社の100%出資子会社として設立された。翌月1号店をオープンすると3年12月に100店舗、4年10月に200店舗へと急拡大し、その後出店ペースは鈍化するものの11年2月に株式を店頭登録するころには300店舗を超えていた。18年11月には500店舗に達し、売上高も20年2月期に過去最高となる573億円を計上していた。しかし、同年9月に起きたリーマン・ショックの影響で業績に陰りが見えだすとX社の創業家出身のY氏が当社社長に就任。その後、東日本大震災などで赤字転落が現実のものとなったが、不採算店舗の閉鎖や親会社のブランド品を積極的に取り入れるなどの施策が奏功し、売上規模は全盛期の3分の2まで縮小したものの黒字化にこぎつけて25年5月に退任し、X社の社長に就任した。後任社長にはX社出身のZ氏が就任したが、2期連続赤字となったため、31年4月に経営責任を取って辞任。その後も業績は改善せず、前期で6期連続最終赤字となるが、その間、Z氏の後を継いだU氏はわずか2年しか続かず、続くV氏も2年で引責辞任することとなった。店舗も31年4月末に414あったが、今年7月末現在で308まで減少し、この間の人員も2割ほど減少している。積もりに積もった累積赤字を解消するため、資本金を令和4年6月に16億円から1億円に減資し、資本準備金52億円も全額取り崩した。V氏の後任として今年4月1日付でY氏が社長に復帰し、会長職も兼務する。Y氏は・・・
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