2023年10月13日 公開
(有)ワールドファーム、他2社|茨城県つくば市
【業種】 農業・農産物加工
【倒産形態】 破産手続開始決定
【負債総額】 35億円内外(3社合計)
特別情報東京版(R2.6.8)、特別情報北関東版(R4.6.2)他で既報の当社と、関連会社で主要株主の(株)ONLY JAPAN(法人番号:3050001017936、冷凍野菜卸、所在地:同所、設立:平成21年6月、代表:同代表、資本金:3億1,027万3,590円)、(有)つくば低温サービス(法人番号:6050002022916、運送、所在地:同所、設立:平成15年2月、代表:同代表、資本金:700万円)は、10月10日付で東京地裁より破産手続開始決定を受けた。破産管財人には柴田 祐之弁護士(TF法律事務所、東京都千代田区平河町2-7-5 砂防会館本館3階、TEL 03-6206-1310)が選任された。負債総額は当社が令和4年6月期時点で32億2,514万円、関連会社を含めた3社合計で35億円内外に上ると見られる。
平成12年1月設立の農産物の生産加工業者。葉物野菜や根菜などの生鮮野菜の露地栽培を手掛け、収穫した野菜は生鮮カット野菜・冷凍野菜として加工後、食品メーカーや外食業界、学校給食、病院食など主に業務用として出荷していた。全国10都道府県の直営および提携農場を生産拠点として、気候差・標高差を利用して年間通しての栽培体制を構築。生産から加工・販売までを一貫して行う他、次世代農業者の育成にも注力していた。また、農林水産省「6次産業化アワード」において「農林水産大臣賞」の受賞歴も有し、ピーク時となる令和元年6月期には売上高16億7,400万円内外を計上していた。
しかし、以降はコロナ禍の影響を受け業況が一変、外食産業や学校給食向けの生鮮・加工野菜需要が急減し業績不振が鮮明となっていた。令和2年6月期には行き場を失った在庫は膨れコストも増加。利益面でも原価割れとなり、億単位に上る欠損を計上していた。社債含む長短借入金は過大で多額の先行投資が負担となっていた中、一部取引先への未払いも取りざたされ始めていた。その後も業績悪化に歯止めはかからず、令和4年6月期の売上高は7億7,938万円にまで落ち込んでいた。3期連続赤字を余儀なくされ、大幅な債務超過状態に陥っていたが、ここにきて資金繰りは限界となり事業継続を断念、関連会社の(株)ONLY JAPAN、(有)つくば低温サービスとともに今回の措置に至った。
業種 | 農業・農産物加工 |
倒産形態 | 破産手続開始決定 |
所在地 | 茨城県つくば市谷田部3395-1 |
設立 | 平成12年1月 |
創業 | 平成12年1月 |
従業員 | 70名 |
代表者 | 上野 裕志 |
資本金 | 5,500万円 |
年商 | 7億7,938万円(4/6) |
負債総額 | 35億円内外(3社合計) |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
2022年06月02日
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