2023年10月6日 公開
上越クリスタル硝子(株)、他1社|群馬県利根郡
【業種】 ガラス製品製造
【倒産形態】 破産手続開始申立準備
【負債総額】 12億8,000万円内外(2社合計)
特別情報北関東版(H31.2.4)およびUS情報北関東版(H31.3.10)で既報の当社と、関連会社の月夜野クラフトビール(株)(法人番号:1070001023257、所在地:群馬県利根郡みなかみ町後閑761-1、代表者:同代表)は、10月1日をもって営業を停止し、事後処理を堀口 真弁護士(阿部・井窪・片山法律事務所、東京都中央区八重洲2-8-7 福岡ビル9階、TEL 03-3273-2600)に一任、破産手続開始申立の準備に入った。負債総額は、当社が10億2,700万円内外、月夜野クラフトビール(株)が2億5,300万円内外、2社合計で12億8,000万円内外に上ると見られている。
明治38年創業、昭和30年8月設立。創業時は東京都内で理化学ガラスを製造。戦時中に現在の群馬県渋川市へ拠点を移し、戦後になり利根郡みなかみ町に本社・工場を構え、照明用ガラスに始まり、食器や花瓶、シャンデリア、ステンドグラスなどの工芸品や、企業のノベルティーやトロフィーなどの特注品の製作など、さまざまなガラス製品の製造・販売を主体としてきた。業歴は長く、熟練の職人による高い技術力で、過去には皇居や大使館などへの納入実績を有する他、寺院などの歴史的建造物に使用された特殊ガラスの復元なども手掛けていた。1990年代以降は体験工房やギャラリー、美術館、レストランなどを備え、工場見学もできるガラスのテーマパーク「月夜野びーどろパーク」の運営を本格化し、最盛期の平成4年3月期には19億円を超える売上高を計上していた。
しかし、バブル期以降の業績は減収基調をたどり、平成19年3月期には大幅欠損の計上で債務超過に転落していた。近年では、コロナ禍による観光客の減少を背景に事業環境は悪化し、令和3年3月期の売上高は2億6,900万円内外まで落ち込んでいた。直近の令和5年3月期では売上高を3億円台に乗せ回復傾向を見せていたものの、利益面は確保できず黒字転換には至っていなかった。その間、群馬県中小企業活性化協議会の下で経営再建を目指し、事業継続を模索したがスポンサー探しは難航し、ついに事業継続を断念。同パーク内で地ビール醸造所を併設し200名を収容可能とするレストラン「ドブリーデン」を展開していた関連会社の月夜野クラフトビール(株)とともに、10月1日をもって営業を停止していた。
業種 | ガラス製品製造 |
倒産形態 | 破産手続開始申立準備 |
所在地 | 群馬県利根郡みなかみ町後閑737-1 |
設立 | 昭和30年8月 |
創業 | 明治38年 |
代表者 | 倉田 善弘 |
資本金 | 6,050万円 |
年商 | 3億4,000万円内外(5/3) |
負債総額 | 12億8,000万円内外(2社合計) |