2023年7月18日 公開

(株)きぐれ住設｜札幌市豊平区

【業種】 建築・管工事
【倒産形態】 弁護士一任
【負債総額】 12億4,500万円内外（4/7期末）

特別情報東京版（R1.8.2、R1.10.11）で既報。7月3日に破産手続開始申立の手続きを西 靖雄弁護士（西総合法律事務所、京都市中京区烏丸通四条上ル笋町688 第15長谷ビル3階、TEL 075-221-0033）に一任した。負債総額は令和4年7月期末時点で12億4,500万円内外。

平成26年9月設立の建築・管工事業者。札幌市内を中心に給水装置などの管工事を主体に事業を展開し、ピークを迎える令和元年7月期に17億4,900万円内外の売り上げを計上していた。その一方で、同期に工事遅延や手直し工事を散発して2億1,000万円強の赤字を計上して債務超過に転落するなど業績悪化が表面化していた。

その後は同業他社との価格競争を余儀なくされる業況が続いて資金繰りに影響。平成31年4月には仕入れ先から債権譲渡登記を設定され、令和元年の秋ごろには支払い遅延のうわさも浮上していた。以降も施工トラブルなどが生じて信用面の低下は更に進んだため、借入金の返済リスケジュールなどで立て直しを図りながら、令和3年12月に本社不動産を売却して資金繰りをしのいでいた。令和4年4月には代表を交代して経営体制を刷新したが、支えきれずに事業継続を断念して今回の措置に至った。