2023年6月5日 公開

(株)八ヶ岳モールマネージメント｜東京都千代田区

【業種】 アウトレットモール経営
【倒産形態】 破産手続開始申立準備
【負債総額】 15億円内外

特別情報東京版（H28.12.7、R2.11.18）で既報。6月1日に事業を停止し、破産手続開始申立を布施 知章弁護士（弁護士法人空と海そらうみ法律事務所、東京都渋谷区渋谷4-5-6 渋谷トキワビル301、TEL 03-6451-1596）他に一任した。負債総額は15億円内外が見込まれる。関係者によると6月前半に東京地裁へ破産手続開始を申し立てる予定としている。

平成12年10月設立のアウトレットモール運営業者。山梨県北杜市にて「八ヶ岳リゾートアウトレットモール」、茨城県大洗町にて「大洗リゾートアウトレット」を運営し、最盛期となる平成20年6月期の売上高は18億円内外を計上していた。しかし、東日本大震災による津波により大洗リゾートアウトレットが被害を受け、その後も原発事故による風評被害により、来客数の落ち込みが続き業況は悪化。平成29年夏に同アウトレットを売却し、平成30年6月期には同売却損の計上により10億0,312万円の最終赤字となった。

このような中、大洗モールへの風評被害で、東京電力ホールディングス(株)（法人番号：1010001008825、東京都千代田区）に対して賠償を求めていた訴訟は棄却された。その後、新型コロナウイルスの感染拡大により店舗休業や時間短縮などを余儀なくされる中、令和2年秋ごろより取引先への支払い遅延が発生し資金繰りの悪化が表面化。以降、コロナ関連融資などで資金繰りをしのぎ、スポンサーによる支援の下、再建を目指していたが見つからず再生計画は頓挫。今回の事態となった。