2023年6月2日 公開

(株)原武商店｜福岡県久留米市

【業種】 酒類卸小売り、ＦＣ事業
【倒産形態】 破産手続開始申立
【負債総額】 33億7,300万円内外（4/8）

特別情報久留米版（R5.3.10）や各地情報会などで既報。6月1日、福岡地裁に破産手続開始を申し立てた。令和4年8月期決算時点における負債総額は33億7,300万円内外。申立代理人は高松 康祐弁護士（弁護士法人みらい法律事務所、福岡市中央区警固1-12-11 アーバンスクエア警固6階、TEL 092-781-4148）他1名。

大正10年5月創業、昭和31年5月に設立した酒類卸小売業者で、九州および中国地区を主要エリアに、関東や関西地区まで販路を拡大。取引先などとともにＦＣ展開する酒類ディスカウントショップ加盟店への卸売りも手掛けていた。また、大手コンビニエンスチェーンのＦＣとしてコンビニ店の運営も手掛けるなど積極的な展開を進め、令和4年8月期には50億円を超える売上高を計上していた。

しかし、実際には業績不振に陥っていたもようで、令和4年11月ごろには厳しい資金状況が表面化。その後、決算処理に疑義が生じ、バンクミーティングも開催されていたが、抜本的な対策は見いだせず、動向が注目されていた。

なお、関連の鷹正宗(株)（法人番号：1290001049123、所在地：福岡県久留米市小頭町8-12）および叡醂酒造(株)（法人番号：4290001050664、所在地：福岡県久留米市小頭町8-12）は6月1日、民事再生手続開始を申し立てている。令和4年12月期決算時点における負債総額は鷹正宗(株)が36億8,300万円内外、叡醂酒造(株)が2億5,100万円内外。