2023年5月30日 公開
FCNT(株)、他2社|神奈川県大和市
【業種】 携帯電話開発・販売
【倒産形態】 民事再生手続開始申立
【負債総額】 1,431億0,500万円内外(3社合計)
特別情報東京版(R5.5.30)で既報の当社と関連会社のジャパン・イーエム・ソリューションズ(株)(法人番号:5010001189050、所在地:兵庫県加東市)、REINOWAホールディングス(株)(法人番号:8010001189048、所在地:東京都港区)は5月30日、東京地裁に民事再生手続開始を申し立てた。負債総額は、FCNT(株)が733億5,900万円内外、ジャパン・イーエム・ソリューションズ(株)が367億9,000万円内外、REINOWAホールディングス(株)が329億5,600万円内外。3社合計で1,431億0,500万円内外。
平成30年1月設立の携帯電話開発・販売会社。富士通グループの携帯電話端末事業の見直しに伴い、富士通コネクテッドテクノロジーズ(株)(法人番号:4020001114710、所在地:川崎市中原区)の事業を、吸収合併を通じて承継。投資ファンドのポラリス・キャピタル・グループ(株)(法人番号:3010001089698、所在地:東京都千代田区)が出資したことで設立した。
コンパクトでデザイン性が高い「arrows(アローズ)」シリーズや、高齢者向けの「らくらくスマートフォン」などのブランドを展開。最盛期となる令和3年3月期の売上高は965億3,900万円内外を計上したが、開発費用がかさみ赤字が続いていた。令和4年3月期に入ると販売単価の下落などで売上高は843億5,500万円内外へ減少した一方でのれん代の償却負担が重く、15億2,600万円内外の最終赤字で5期連続の赤字と業績不振が続いていた。
ジャパン・イーエム・ソリューションズ(株)は携帯電話端末の製造会社。富士通グループが行っていた携帯電話端末事業およびユビキタス関連事業を承継して設立した経緯がある。携帯端末の製造をはじめ、パソコン、医療向けモニター、プリント回路基板の製造を行い、令和4年3月期の売上高は695億5,300万円内外を計上していたが、グループの法的整理に伴い、民事再生手続開始を申し立てた。
REINOWAホールディングス(株)はFCNT(株)とジャパン・イーエム・ソリューションズ(株)の持ち株会社で、金融機関の資金調達の窓口でもあった。多額の有利子負債を抱える中、2社に貸し付けていた資金の回収が困難となり、今回の事態となった。FCNT(株)とジャパン・イーエム・ソリューションズ(株)はREINOWAホールディングス(株)が金融機関から調達していた債務の一部を保証していた。
業種 | 携帯電話開発・販売 |
倒産形態 | 民事再生手続開始申立 |
所在地 | 神奈川県大和市中央林間7-10-1 三機大和ビル |
設立 | 平成30年1月 |
従業員 | 507名 |
代表者 | 田中 典尚 |
資本金 | 9億1,965万円 |
年商 | 843億5,500万円内外(4/3) |
負債総額 | 1,431億0,500万円内外(3社合計) |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
2023年5月30日
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