2023年3月15日 公開
続報/冨士印刷(株)|東京都千代田区
【業種】 印刷
【倒産形態】 破産手続開始申立
【負債総額】 43億円内外
特別情報横浜版(H25.7.11)、特別情報東京版(R2.11.25)、東京本部月例情報会(R3.1.13)、1月5日付本情報号外他で既報。3月13日、東京地裁へ破産手続開始を申し立てた。申立代理人は金井 暁弁護士(大知法律事務所、東京都千代田区麹町2-3 麹町プレイス9階、TEL 03-6261-2501)他4名。負債総額は43億円内外。
昭和21年4月創業、昭和42年7月設立のオフセット印刷業者。印刷から製本まで一貫して手掛ける技術力を持ち、大手印刷業者からの下請け受注を主体に事業を展開していた。また、埼玉県加須市の自社工場では雑誌やパンフレットのオフセット印刷の他、定期刊行物の製本などを手掛けていた。最盛期となる平成8年6月期の売上高は55億1,386万円を計上していた。
しかし、リーマン・ショックの影響による設備投資の抑制により受注が落ち込み、更に、平成21年6月期には相模原工場の閉鎖に伴う在庫処分損など6億4,000万円内外を特別損失に計上し、8億5,000万円内外の最終赤字に転落。6億5,000万円内外の債務超過に陥った。平成25年に入ると支払い遅延の風評が聞かれるなど、資金繰りの悪化が顕在化した。
その後もデジタル化の波が進んだことで紙媒体の需要が大幅に落ち込む中、令和2年に入ると新型コロナウイルスの感染拡大が追い打ちをかけたことで業績は更に悪化。令和4年6月期の売上高は22億6,000万円内外まで減少した。その間、制度融資などで資金繰りを維持してきたが、原材料価格の高騰分を販売価格に転嫁できず、仕入れ先への支払い遅延が常態化。事業環境は好転せず、今年1月4日には事業を停止し破産手続開始申立の準備に入っていた。その後、再度の資金ショートを起こし1月11日、行き詰まりを表面化していた。
業種 | 印刷 |
倒産形態 | 破産手続開始申立 |
所在地 | 東京都千代田区神田三崎町3-4-10 庄司ビル7階 |
設立 | 昭和42年7月 |
創業 | 昭和21年4月 |
従業員 | 100名 |
代表者 | 秋元 裕 |
資本金 | 4,000万円 |
年商 | 22億6,000万円内外(4/6) |
負債総額 | 43億円内外 |