2023年3月1日 公開
(株)丸峰観光ホテル、他1社|福島県会津若松市
【業種】 ホテル経営
【倒産形態】 民事再生手続開始申立
【負債総額】 25億5,588万円(2社合計・4/3)
US情報郡山版(R3.5.31)、2022年版チェックリスト、特別情報郡山版(R3.5.28)、郡山支所情報会(R3.7.16)で既報の当社と関連会社の(株)丸峰庵(法人番号:1380001021378、業種:飲食店経営・生菓子製造、所在地:福島県会津若松市大戸町大字芦ノ牧字下夕平1013、設立:平成18年2月、代表者:同代表)は2月28日、福島地裁会津若松支部に民事再生手続開始を申し立てた。申立代理人は秦 周平弁護士(DEPT弁護士法人、大阪市北区梅田1-12-12、TEL 06-6345-1200)他2名。負債総額は令和4年3月期時点で、当社が20億7,679万円、(株)丸峰庵が4億7,909万円、合わせて25億5,588万円。
現代表者の父である星 保氏が旧・田島町(現・南会津町)で昭和33年にタクシー会社を創業したが、その後のマイカー普及を予測し、昭和44年6月に芦ノ牧温泉の旅館を買い取り、現代表者の母の弘子氏が旅館経営にあたった。その後、しばらくしてタクシー会社を売却し旅館業に専念。父の保氏が昭和54年に死去して弘子氏が社長に就任すると宴会場を新設する他、客室を増築するなどで昭和56年には5階建ての本館を7階建てに増築。その後もコンベンションホール、大浴場を設け、更に離れの客室を建設し現在の体制を整え、芦ノ牧温泉最大規模の温泉ホテルとなった。
地元同業者も大型化する中で競合が次第に激しくなったことで、団体客だけではなく個人客の呼び込みを強化。平成29年4月に現代表者が社長に就任したが、平成6年3月期のピーク時年商25億円以降は減収傾向が強くなり、福島第一原発事故後の風評被害で客足が遠のき、平成30年3月期10億1,200万円内外、平成31年3月期9億7,800万円内外と10億円を割り込み始め、令和3年3月期になると新型コロナ感染症拡大の影響で休業を余儀なくされるなどで6億1,200万円内外まで急落。また(株)丸峰庵では支払い遅延の発生も聞かれるようになり、当社の令和4年3月期売上高は5億2,393万円まで落ち込んだ。経常損益は例年赤字を計上するようになり、原発事故による賠償金は受け取ってはいたものの、売り上げの低迷を押し上げる効果的な策がなく、令和4年3月期末の累積赤字が7億3,400万円内外に達し、6億0,200万円内外の債務超過状態に陥っていた。借入総額が17億8,600万円内外に達し、売り上げ回復の見込みが立たず、手元資金の不足も深刻となったことから今回の事態となったもので、今後は周囲の協力を取り付け再建を目指すことになる。
業種 | ホテル経営 |
倒産形態 | 民事再生手続開始申立 |
所在地 | 福島県会津若松市大戸町大字芦ノ牧字下夕平1128 |
設立 | 昭和40年5月 |
創業 | 昭和40年5月 |
代表者 | 星 保洋 |
資本金 | 3,000万円 |
年商 | 5億2,393万円(4/3) |
負債総額 | 25億5,588万円(2社合計・4/3) |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
2021年5月28日
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