2023年1月5日 公開
冨士印刷(株)|東京都千代田区
【業種】 印刷
【倒産形態】 破産手続開始申立準備
【負債総額】 30億円内外
特別情報横浜版(H25.7.11)、特別情報東京版(R2.11.25)、東京本部月例情報会(R3.1.13)で既報。1月4日、事業を停止し事後処理を金井 暁弁護士(大知法律事務所、東京都千代田区麹町2-3 麹町プレイス9階、TEL 03-6261-2501)他4名に一任、破産手続開始申立の準備に入った。負債総額は30億円内外。
昭和21年4月創業、昭和42年7月設立のオフセット印刷業者。インライン加工を得意とし、埼玉県加須市の自社工場で雑誌やパンフレットのオフセット印刷や、定期刊行物製本などを手掛けていた。大手印刷業者からの下請け受注を主体に事業を展開し、最盛期となる平成19年6月期には売上高53億2,000万円内外を計上していた。
しかし、リーマン・ショックの影響による設備投資の抑制により受注が落ち込み、平成21年6月期に入ると相模原工場の閉鎖に伴う在庫処分損など6億4,000万円内外の特別損失を計上し、8億5,000万円内外の最終赤字に転落。6億5,000万円内外の債務超過に陥った。平成25年には支払い遅延の風評が聞かれるなど、資金繰りの悪化が顕在化した。
その後もデジタル化の波が進んだことで紙媒体の需要が大幅に落ち込み、令和2年に入ると新型コロナウイルスの感染拡大が追い打ちをかけたことで業績は更に悪化。令和4年6月期には売上高が22億円内外まで減少した。
その間、制度融資などで資金繰りを維持してきたが、原材料価格の高騰分を販売価格に転嫁できず、仕入れ先への支払い遅延が常態化。事業環境は好転せず、今回の事態となった。
業種 | 印刷 |
倒産形態 | 破産手続開始申立準備 |
所在地 | 東京都千代田区神田三崎町3-4-10 庄司ビル7階 |
設立 | 昭和42年7月 |
創業 | 昭和21年4月 |
従業員 | 100名 |
代表者 | 秋元 裕 |
資本金 | 4,000万円 |
年商 | 22億円内外(4/6) |
負債総額 | 30億円内外 |