2022年6月29日 公開
(株)ウエシマコーヒーフーズ|神戸市兵庫区
【業種】 業務用コーヒーおよび食品卸
【倒産形態】 特別清算手続開始決定
【負債総額】 20億円内外
特別情報大阪版(H25.5.17、H26.5.2、H29.8.25)他で既報。6月15日に東京地裁より特別清算手続開始決定を受けた。負債総額は20億円内外。
大正14年に創業した業務用のコーヒーおよび食品などの販売業者。特にコーヒーの販売部門においては、独自の焙煎(ばいせん)方法を使用した「石釜珈琲」が有名で、主に関西圏の喫茶店や都市部のホテルなどに販路を構築。平成19年3月期には売上高120億円内外を計上していた。
しかし、以降は同業他社との競争激化などで外部環境が悪化。業績不振を理由として、平成22年11月には金融機関各行へ借入金返済の棚上げを要請し、その後のコンサル会社によるデューディリジェンスの結果、粉飾決算が判明。構造改革に着手した平成23年3月期は多額の特別損失計上もあって最終12億円内外の赤字を計上し、債務超過に転落した。
平成23年9月の神戸総合工場をはじめとして、各地の社有不動産売却やグループのスリム化を図るなどの経営合理化により、平成24年3月期は黒字化に成功。ただ、受注面では消費不況による外食産業の低迷などの影響で厳しさは隠せず、平成24年3月期に売上高100億円を割り込むと、以降も減収基調から脱することができなかった。
そのような中、平成29年12月に当時資本関係はなかったが、創業者が親族であった大手業務用卸のユーシーシーホールディングス(株)(法人番号:7140001012362、神戸市中央区、上島 豪太代表他)の傘下に入り、経営改善に努めてきたものの、令和2年より感染が急拡大した新型コロナウイルスの影響で業務用商品の需要が急減。令和2年12月には清算準備に入ることをリリースして令和3年3月に会社分割を実施。業務用部門をユーシーシーコーヒープロフェッショナル(株)(法人番号:7140001023970、神戸市中央区、川久保 則志代表他)へ譲渡した。その後、令和3年5月には解散を決議し、今般の措置となった。
なお、実質所在地であった神戸市兵庫区の事務所は現在、大手ディスカウントスーパーの店舗が営業を行っている。
業種 | 業務用コーヒーおよび食品卸 |
倒産形態 | 特別清算手続開始決定 |
所在地 | 神戸市兵庫区浜崎通4-1 |
設立 | 昭和45年10月 |
創業 | 大正14年 |
従業員 | 144名 |
代表者 | 代表清算人 鈴木 慶太 |
資本金 | 5億7,400万円 |
年商 | 75億5,000万円内外(29/3) |
負債総額 | 20億円内外 |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
2013年5月17日
2014年5月2日
2017年8月25日
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