2022年5月30日 公開
(株)エンプレイス|埼玉県朝霞市
【業種】 電子機器等の企画販売
【倒産形態】 民事再生手続開始申立
【負債総額】 28億円内外
5月27日、東京地裁に民事再生手続開始を申し立て、同日保全・監督命令を受けた。申立代理人は清水 靖博弁護士(明哲綜合法律事務所、東京都中央区日本橋茅場町3-12-2 ASKビル6階、TEL 03-3527-2121)。監督委員は石本 哲敏弁護士(石本哲敏法律事務所、東京都千代田区丸の内1-8-2 鉄鋼ビルディング3階、TEL 03-6268-0068)。負債総額は28億円内外。
平成17年6月設立の電子機器企画販売業者。現代表が創業設立し、平成20年5月に現商号に変更。自社ブランドのポータブルカーナビゲーションシステム「DIANAVI」、ドライブレコーダー「DIARECO」など車載機器の企画販売を主業としていた。卸業者を通じて自動車用品専門店やディスカウントストア、通販業者などに販路を形成。大手メーカー製品と比較して安価な価格設定を強みに、平成26年3月期に14億円台の売上高を計上して以降は増収推移となり、カーナビ事業の販売拡大で平成28年3月期の売上高は38億円台に伸長した。しかし、その後は同価格帯の競合製品の台頭や市場飽和などから成長は鈍化。減収推移をたどり、近年ではドライブレコーダー取り扱いも増加していたが、利幅は薄く利益の蓄積は乏しい状況が続いていた。
そのような中、令和2年以降の新型コロナウイルス感染拡大の影響で外出機会の減少などによる需要減退に加え、海外での物流停滞、輸送費用の増大など事業環境は悪化していた。この間、関係企業との連携強化や、M&Aを含む事業拡大などで販路開拓を目指すも奏功せず、令和3年3月期の売上高は16億円台まで落ち込んでいた。厳しい資金繰りが続く中、金融機関の支援動向が注目されていたが、自力での再生を断念し法的手続きによる再建に踏み切った。
なお、関係会社の(株)フィフティ(法人番号:8010501039215、同所、登記上:東京都荒川区)と(株)アムス(法人番号:9180001084982、同所、登記上:愛知県一宮市)の2社については同日、東京地裁へ破産手続開始を申し立てている。
業種 | 電子機器等の企画販売 |
倒産形態 | 民事再生手続開始申立 |
所在地 | 埼玉県朝霞市栄町2-1-40 |
設立 | 平成17年6月 |
創業 | 平成17年6月 |
従業員 | 20名 |
代表者 | 金 成鎬 |
資本金 | 5,900万円 |
年商 | 16億1,900万円内外(3/3) |
負債総額 | 28億円内外 |