2022年3月30日 公開
東証マザーズの電力・ガス切替サービスＴ社～電力卸価格高騰で赤字決算｜特別情報
電力卸価格の高騰を受けて赤字経営が続き、ロシア・ウクライナ情勢の影響から令和4年12月期も少なからぬ影響を受けそうだ。電力自由化を見据えて電力およびガスの切替プラットフォームの運営を目的に設立された。現在、エネルギープラットフォーム事業とエネルギーデータ事業が事業の2本柱となっており、前者は一般家庭と法人向けに最適な電力・ガス会社等を選択するための比較・診断・切替の申込み機能を無償で提供するもので、ユーザーが切り替えることによって電力・ガス会社から一定の報酬を受け取る仕組みとなっている。後者はプラットフォーム事業で蓄積されたデータの解析結果を電力・ガス会社向けに提供している。新電力のニーズの高まりから売上高を順調に伸ばしている一方、採算面については電力卸価格高騰の影響を大きく受けている。2年12月期は53百万円の営業黒字となったものの、電力需給ひっ迫から第4四半期（10-12月）に限ってみれば2億05百万円の営業赤字となった。3年12月期も同じような傾向がみられ、通期は40百万円の営業黒字となったものの、第4四半期は96百万円の赤字であった。当社のビジネスモデルでは、電力そのものの取り扱いがなく、むしろ電力卸価格の高騰で切替需要が増すとみる向きもあるが、実際は･･･
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