2022年2月9日 公開
オンキヨーマーケティング(株)、他1社|東京都墨田区
【業種】 電子機器等販売
【倒産形態】 破産手続開始申立準備
【負債総額】 24億1,900万円内外(2社合計・3/9)
同社および関連会社のオンキヨーサウンド(株)(法人番号:9122001034114、大阪府東大阪市川俣1-1-41、宮田 幸雄代表、令和2年10月設立、資本金1億円)は2月8日、事後処理を山岸 正和弁護士(協和綜合法律事務所、大阪市北区角田町8-1 梅田阪急ビルオフィスタワー34階、TEL 06-6311-8800)に一任、破産手続開始申立の準備に入った。負債総額は、同社が3億2,500万円内外、オンキヨーサウンド(株)は20億9,400万円内外、2社合計24億1,900万円内外(令和3年9月期決算時点)。両社とも1カ月後をメドに大阪地裁に破産手続開始を申し立てる予定と聞かれる。特別情報大阪版(R3.4.8)をはじめ数々の経営危機を報じてきた親会社で元東証JASDAQスタンダード上場のオンキヨーホームエンターテイメント(株)(法人番号:3120001154326、大阪府東大阪市、令和3年8月1日に債務超過を解消できず上場廃止、以下OHE)が2月8日、明らかにした。OHEは今後、事業譲渡に伴う手数料収入を得ながら、規模を縮小し事業を継続する方針。
同社は平成22年12月設立の電子機器等販売業者。OHEの連結子会社として事業を展開していた。OHEによるパイオニアグループからの家庭AV事業およびヘッドホン関連事業取得に伴い「パイオニア」ブランドの製品販売を手がけ、平成28年3月期売上高は132億2,100万円内外を計上していた。しかし、資金難の改善にメドが立たない状況が続くなど、令和3年9月期売上高は3億7,800万円内外にとどまり、6,200万円内外の赤字と債務超過額は1億3,700万円内外に膨らんだ。事業譲渡や第三者の資本参加などを模索したものの、条件面が折り合わず協議は難航していた。
オンキヨーサウンド(株)は令和2年10月、OHEから会社分割により設立。車載用や家電用のスピーカーをOEMで受注し海外の関連会社で製造を手がけていた。主に車載用スピーカー、家電用スピーカー、スピーカー部品などを扱い、自動車メーカーや家電メーカーなどに販路を構築していた。しかし、令和3年9月期売上高は9億6,400万円内外となり、損益面では2億9,200万円内外の赤字を計上。債務超過額は3億5,100万円内外に膨らんだ。
各オーディオシステムなどホームAV製品の需要が低迷し苦戦する中、グループ全体でヘッドホンやワイヤレスイヤホンといった製品群を抱えるデジタルライフ事業の拡大に努めていたものの、業績改善には至らずに資金繰りはひっ迫。今回の事態となった。
業種 | 電子機器等販売 |
倒産形態 | 破産手続開始申立準備 |
所在地 | 東京都墨田区横網1-10-5 |
設立 | 平成22年12月 |
創業 | 平成21年9月 |
従業員 | 50名 |
代表者 | 上山 洋史 |
資本金 | 1億円 |
年商 | 3億7,800万円内外(3/9) |
負債総額 | 24億1,900万円内外(2社合計・3/9) |