2021年9月24日 公開
東証マザーズの旅行会社N社~新型コロナで壊滅的影響|特別情報
新型コロナウイルスの影響で低迷する旅行業界だが、クルーズ船に特化した当社は壊滅的な打撃を受けている。創業者は現取締役のX氏で、平成24年にX氏の実弟であるY氏が社長に就任した。秀太氏の実父と言えば大手旅行会社の創業者であるZ氏である。当社は創業時よりクルーズ船による旅行をオンラインで提供してきたが、国内におけるニーズが少ないためか、売上高は長らく10億円に届かない状況が続いてきた。しかし、26年12月に第1種旅行業の登録をすると29年7月に10億円を突破、30年4月に東証マザーズへ上場し、令和2年7月期上期には10億08百万円を計上して半期決算としては過去最高を記録した。ところが、2年に入って新型コロナウイルスが蔓延し、特にクルーズ船「ダイヤモンドプリンセス号」がニュースで取り上げられるようになると状況は一変する。予約のキャンセルが相次ぎ、クルーズ船の運航も軒並み中止となり、2年7月期は11億11百万円にとどまった。つまり、下期の売上高はわずか3百万円ということになる。この間、同年7月に国内旅行事業と電力小売事業に参入し、今年4月にはフィンテック領域での新たな事業を開始すると発表したが、どれも事業としてモノになっているとは言い難い。その後、クルーズ船の運航も徐々に再開されたものの、頼みの綱のGo To トラベルキャンペーンは度重なる緊急事態宣言の発令で一時停止が続き、業績を押し上げる原動力となっていない。こうして迎えた3年7月期の実績は・・・
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