2021年9月1日 公開
ジャスダック上場のオークション事業K社~会長の影響力強まる|特別情報
このほど開催された定時株主総会で、取締役会長のX氏が筆頭株主のY社を完全子会社化する議案が可決された。3年前に現社長のZ氏主導で進められた第2期中期経営計画では、本業とは程遠い太陽光発電事業やミャンマーで展開するマイクロファイナンス事業で多額の赤字を計上していた。Z氏が責任を取って代表権のない会長に退いたのは平成30年8月のことだが、後に太陽光発電事業を手がける子会社から巨額の役員報酬を得ていたこと、またマイクロファイナンス事業では多額の未回収金が発生したことにちなんで、Z氏が不正を働いていたとするリリースが出された。これに対してZ氏は業務提携先で第2位の株主である香港企業と手を組み、Z氏に反対する取締役2名と監査役2名の解任及び取締役4名と監査役2名を選任する臨時株主総会を令和2年3月に開催し、賛成多数で可決した。この時に取締役会長に就任したのがX氏である。代表取締役社長に復帰したZ氏は早速、Z氏による不正が事実誤認であるとのリリースを出したものの、「内容は本当だ」と指摘する元役員も少なくない。今年になってX氏側の動きが慌ただしくなる中、昨日開催された定時株主総会で、X氏が株式の55%を保有するY社の完全子会社化が可決されたが、可決に至るまでの株主からの質問状の内容が興味深い。一言で言うと、当社がX氏を優遇しすぎているのではないかという内容である。Y社との株式交換比率はY社株式1株に対して当社株式2,544.5株を割り当てるもので、第三者機関が算定したレンジを超えるものとなっている。それに対して当社は・・・
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