2021年6月2日 公開
アガタジャポン(株)|東京都港区
【業種】 宝石・貴金属製品卸
【倒産形態】 破産手続開始申立準備
【負債総額】 10億2,300万円内外(2/12期末)
5月31日に事後処理を瀬川 千鶴弁護士(青南法律事務所、東京都千代田区平河町2-7-4 砂防会館別館A 2階、TEL 03-6912-3900)他3名に一任、破産手続開始申立の準備に入った。負債総額は令和2年12月期末時点で10億2,300万円内外。
平成元年6月設立の宝石・貴金属製品卸業者。1974年にフランスのパリで発祥したアクセサリーメーカー「AGATHA DIFFUSION SARL(アガタ社)」の日本法人として宝石や貴金属製品の輸入販売を手がけていた。
スコティッシュテリアをモチーフとしたロゴマークやアガタブルーで知られるAGATHA PARIS(アガタパリ)のネックレスやブレスレットをはじめとする装飾品を大手百貨店のインショップ約30店舗で販売。20~40代の女性客からリーズナブルな価格帯が人気を呼び、近年のピークとなる平成15年8月期には売上高16億5,400万円内外を計上した。
しかし、その後は百貨店の不振などで減収となり、近年は不採算店舗の削減などに伴う赤字計上が続き財務基盤は大きく棄損。以降も業績の低迷に歯止めがかからずに令和元年12月期売上高は5億9,400万円内外まで低迷。家賃や人件費などの固定費負担が重くのし掛かっていた。
経営陣の交代などもあり、業界内では動向が注目される中、新型コロナウイルス感染拡大に伴う百貨店の休業や時短営業の影響などで令和2年12月期売上高は3億1,300万円内外と更に低迷。令和2年11月にはフランス国内のグループ会社も法的手続きを申し立てる中、日本法人の事業停止も決定、今回の事態となった。
業種 | 宝石・貴金属製品卸 |
倒産形態 | 破産手続開始申立準備 |
所在地 | 東京都港区六本木7-17-28 |
設立 | 平成元年6月 |
創業 | 平成元年6月 |
従業員 | 131名 |
代表者 | 上國料 秀幸 |
資本金 | 1,000万円 |
年商 | 3億1,300万円内外(2/12) |
負債総額 | 10億2,300万円内外(2/12期末) |