2021年5月14日 公開

５１(株)（フィフティーワン）｜川崎市高津区

【業種】 軽貨物・一般貨物運送
【倒産形態】 破産手続開始申立準備
【負債総額】 15億円内外

特別情報東京版（H27.9.15）で既報。5月1日に事業を停止し、事後処理を菊地 一郎弁護士（菊地総合法律事務所、東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビルディング33階、TEL 03-3504-9411）に一任、破産手続開始申立の準備に入った。負債総額は金融債務を中心に15億円内外が見込まれている。

平成23年12月設立の軽貨物・一般貨物運送業者。神奈川県を中心に東京都や埼玉県など首都圏で通信販売の食品や書籍などの個人宅向け配送を手がけていた。他に2ｔ～4ｔ車にて法人やチャーター便にも対応。外注への委託配送が主体ながら、代表の人脈を背景に展開。ピークとなる平成31年2月期には売上高で16億3,500万円内外を計上していた。

しかし、増収基調で推移してきたものの、令和2年2月期売上高は11億0,300万円内外に減少し、営業損失で2億4,800万円内外、当期純損失で2億4,500万円内外の大幅欠損を計上して債務超過となっていた。平成27年6月にはノンバンクが債権譲渡登記を設定するなど、資金繰りの変調が表面化する中、業容拡大に充てた借入金利の負担もかさんで、資金繰りを圧迫。支えきれずに今回の事態となった。

自動車運送業者では令和3年に入ってから最大の負債となっている。