2021年5月10日 公開

テスナエナジー(株)｜東京都千代田区

【業種】 プラント事業
【倒産形態】 破産手続開始決定
【負債総額】 14億6,100万円内外

特別情報東京版（H31.2.13）で既報。4月28日に東京地裁より破産手続開始決定を受けた。破産管財人は堀江 良太弁護士（永沢総合法律事務所、東京都中央区日本橋3-3-4 永沢ビル5階、TEL 03-3273-1800）が選任された。負債総額は債権者42名内外に対し14億6,100万円内外が見込まれている。

平成26年5月設立のバイオマス発電プラント設計・施工業者。主力の木質バイオマス発電プラント事業は企画から設計、施工までを手がけ、木くずを約1,200℃前後で炭化させる木質バイオマスのガス化発電事業では、水素ガスを同時製造できることをセールスポイントとしていた。また、焼却炉の企画・設計・コンサルティング事業も併営していた。ピークを迎える平成31年3月期は売上高4億7,600万円内外を計上した。

その一方で、設立以降5期連続で赤字を計上して債務超過に転落していた。また、平成30年3月末竣工予定の北海道石狩市内で手がけるプラント開発計画の予定が大幅に遅延して計画は頓挫。建築費用が膨らむ中、平成31年度までの竣工を予定していた山形県内の2メガ発電所の計画も遅延し、平成31年2月6日には山形県上山市内のバイオマス発電会社の発電プラントで試験運転中に爆発事故が発生した。度重なるトラブルで信用は低下し、令和3年3月期売上高は1,300万円内外まで大きく落ち込み資金繰りはひっ迫。取引先への支払い遅延も発生する中、支えきれずに今回の措置に至った。