2021年4月20日 公開
国上精機工業(株)(くがみせいきこうぎょう)、他2社|横浜市中区
【業種】 プラスチック関連部品の製造
【倒産形態】 民事再生手続開始申立
【負債総額】 26億円内外(3社合計)
特別情報横浜版(H26.7.1)で既報の同社と、関連会社の国上精機工業ホールディングス(株)(法人番号:4010001158147、同所、同代表、持株会社、平成26年1月設立、資本金2,502万5,000円)、(株)アイエヌテック国上(法人番号:8110001033823、新潟県柏崎市大字藤井1408-1、同代表、プラスチック成形、平成31年2月設立、資本金100万円)の3社は、4月16日に東京地裁へ民事再生手続開始を申し立て、監督命令を受けた。申立代理人は河合 弘之弁護士(さくら共同法律事務所、東京都新宿区四谷1-6-1 四谷タワー8階、TEL 03-6384-1120)他5名。監督委員には鈴木 雅芳弁護士(多田総合法律事務所、東京都千代田区平河町2-4-13 ノーブルコート平河町201、TEL 03-6261-3822)が選任された。負債総額は、同社が15億円内外、国上精機工業ホールディングス(株)が9億円内外、(株)アイエヌテック国上が2億円内外、3社合計で26億円内外が見込まれている。
昭和40年2月に創業し、昭和44年10月に法人化したプラスチック関連部品製造業者。カーオーディオ向けのパネルやスマートフォンのケース・電池カバー類の他、医療機器部品などのプラスチック成型部品の製造を手掛けていた。主力のカーオーディオ向けパネル類は多くの自動車メーカーに採用され、平成初期には40億円台後半の年間売上高を計上していた。その後は自動車業界の再編が進み、多くのメーカーが生産拠点を海外へ移転するのに伴い、同社も海外進出を図るも奏功せず、受注は漸減をたどり業績は低調に推移した。
この間、グループ間の事業再構築やコスト削減を講じるも成果は上がらず、状況が悪化する中、プライベート・エクイティファンドのJ-STAR(株)(法人番号:1010001126841、東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル6階)が国上精機工業ホールディングス(株)を新設し、国上精機工業ホールディングス(株)が同社株式の70%を取得した。以降はJ-STAR(株)傘下で再建を進めてきたが、昨年からの新型コロナウイルス感染症拡大の影響で受注は更に落ち込み、令和2年12月期売上高は21億5,000万円内外まで後退したため自主再建を断念。3月にJ-STAR(株)が国上精機工業ホールディングス(株)の全株式を新スポンサーへ譲渡し、今回の措置に至った。
業種 | プラスチック関連部品の製造 |
倒産形態 | 民事再生手続開始申立 |
所在地 | 横浜市中区尾上町2-27 |
設立 | 昭和44年10月 |
創業 | 昭和40年2月 |
代表者 | 馬場 丈夫 |
資本金 | 2,000万円 |
年商 | 21億5,000万円内外(2/12) |
負債総額 | 26億円内外(3社合計) |