2021年3月24日 公開
ジャスダック上場の燃料等販売I社~全取締役交代|特別情報
1月に「ファンドが全取締役の解任を要求」と報じたが、3月16日開催の臨時株主総会を目前に全取締役が辞任したため、ファンド側が提案していた取締役3名及び監査役1名の選任が可決され、経営陣が総入れ替えすることとなった。当社では業績低迷の原因とされる創業家と経営陣の主導権争いが長らく続き、平成24年に筆頭株主であるX氏が娘婿のY氏を取締役候補として推薦したものの、届け出のない自己株式の売却や米国貿易商社との巨額取引の交渉などが問題視され、株主総会直前に議案としての上程がキャンセルされる事態となった。ようやくX氏の執念がかなって31年4月にY氏は社長に就任したものの、就任わずか1年半後の令和2年10月に取締役へ降格することとなった。降格の理由は定かではないが、X氏の影響力の低下が原因の一つと考えられる。X氏は2年8月5日に大量保有報告書の訂正報告書を提出しているが、それによるとX氏はこれまで当社株式を自己資金で取得してきたこととなっていたが、実はそのほとんどが借入金によるもので、その額は8億55百万円に上っていた。返済する必要に迫られていたかはわからないが、このころから当社株式を手放すようになり、2年3月末に20.19%あった保有割合は、3年3月8日提出の変更報告書によると14.80%まで減少している。この間、突如として大株主に登場したのが投資ファンドのZ社で、昨年12月10日付で20.26%を保有する筆頭株主となった(同年12月16までに23.18%まで買い増している)。12月21日には別の投資ファンドのU社が21.84%を保有する第2位の株主として登場した。そして、U社が当社株式を取得した同じ12月21日付でZ社と共同保有者である個人4名による先述した株主提案が出されたのである。取締役及び監査役選任の議案は・・・
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