2021年2月17日 公開
東証1部の旅行大手Ｄ社～債務超過転落でＧＣ重要事たて|特別情報
令和3年3月期第3四半期決算で216億円の最終赤字となり、34億円の債務超過に転落したことでＧＣ重要事象等が記載された。私鉄大手Ｘ社の関連会社として設立された当社はかつて業界2位に位置していたが、現在は4番手に甘んじている。平成22年12月期第3四半期（平成28年から決算月を3月に変更）にも債務超過に転落したことがあり、同年3月には親会社が当社保有の当時の本社不動産に根抵当権を仮登記するという事態となった。その後、地域ごとに分社化を進める一方、25年1月に持株会社に移行すると同時にＸ社が持ち分比率を上げて連結子会社にした。団体旅行を強みとするが、平成28年に起きた軽井沢スキーバス転落事故をきっかけに法改正がされるとバスツアー業界全体が苦戦を強いられるようになり、令和2年になると新型コロナウイルスの影響で状況がさらに一変、同年3月期は74億円もの最終赤字となった。3年3月期に入るとさらに悪化し、第3四半期累計の売上高は前年同期比81.1％減の612億円にとどまり、最終損益は▲216億円（同25億円の黒字）で債務超過となった。通期予想は▲370億円と赤字幅はさらに拡大する。昨年11月に発表した事業構造改革によると･･･
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