2021年2月10日 公開
(株)万象ホールディングス、他3社|埼玉県八潮市
【業種】 耐火材等製造販売
【倒産形態】 民事再生手続開始申立
【負債総額】 43億円内外(4社合計)
US情報北関東版(H30.6.30)、特別情報北関東版(R2.12.3、R2.12.16)他で動向注目を既報の(株)万象ホールディングスはグループ3社とともに2月9日、東京地裁に民事再生手続開始を申し立て、同日保全命令および監督命令を受けた。申立代理人は御山 義明弁護士(東京都中央区日本橋3-8-9、TEL 03-6225-2557)他で、監督委員には富永 浩明弁護士(東京都中央区銀座7-12-14、TEL 03-3544-0381)が選任されている。(株)万象ホールディングスの負債総額は債権者149名に対し29億円内外。グループ3社は、(株)まく象(法人番号:3010501025467、埼玉県八潮市大瀬1-8-12、同代表、耐火被覆材(ロックウール等)販売、平成17年7月設立、資本金1,000万円、令和2年6月期売上高12億7,600万円内外)、(株)東翔ダンボ(法人番号:3010501030062、同所、同代表、耐火被覆・耐熱工事、平成21年9月設立、資本金1,000万円、令和2年7月期売上高19億0,200万円内外)、万搬(株)(法人番号:2030001131368、埼玉県八潮市浮塚780、同代表、運送、令和元年6月設立、資本金500万円)で、3社合計の負債総額は14億円内外。4社合計の負債総額は43億円内外となる。
耐火材などの製造業者で、(株)万象ホールディングスはグループの統括的な役割も兼ねていた。平成29年11月には補助金を活用した自社工場(富岡工場)を福島県双葉郡富岡町に新設し業容の拡大を図った。しかし、製品のJIS取得が当初予定を遅れたこともあり、売り上げは当初計画を大きく下回り、多額の最終損失を計上し、債務超過に陥ったことから注目されていた。過大な有利子負債を抱える中、令和2年8月期は9億8,500万円内外もの最終赤字となり債務超過額は13億円近くまで拡大した。
令和2年秋以降、一部取引先への支払い条件変更や中小企業再生支援協議会の関与やバンクミーティングの話など信用不安が生じるようになり警戒感が高まる中、不動産売却やスポンサー探しの動きを見せてきたが、自力再建は困難となり今回の法的整理へと至った。
業種 | 耐火材等製造販売 |
倒産形態 | 民事再生手続開始申立 |
所在地 | 埼玉県八潮市大瀬1-10-2 |
設立 | 平成25年4月 |
創業 | 平成25年4月 |
従業員 | 80名 |
代表者 | 吉川 孝則 |
資本金 | 500万円 |
年商 | 13億8,400万円内外(2/8) |
負債総額 | 43億円内外(4社合計) |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
2020年12月16日
2020年12月3日
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