2021年2月3日 公開
(株)コスメティック・アイーダ|神奈川県大和市
【業種】 化粧品製造販売
【倒産形態】 破産手続開始申立
【負債総額】 26億円内外
2月2日に東京地裁へ破産手続開始を申し立て、同日保全管理命令を受けた。申立代理人は篠田 憲明、大場 寿人の両弁護士(三宅坂総合法律事務所、東京都千代田区内幸町2-1-4 日比谷中日ビル6階、TEL 03-3500-2922)他2名。保全管理人には嵯峨 谷厳弁護士(東京都千代田区麹町3-1-7 東京ビル9階、TEL03-3261-3965)が選任された。負債総額は債権者200名内外に対し26億円内外が見込まれている。
昭和56年4月に創業し、昭和59年4月に法人化した化粧品製造販売業者。植物由来の原料を使用したファンデーションなどの基礎化粧品や口紅、メーキャップ化粧品の製造と販売を展開していた。宮城県内の工場で製造を手がけ、中・上級化粧品メーカーへのOEMに対応。他には、業務用のメーキャップ商品や映画で使用する特殊メークや血のりなども製造し、自社ブランド品はテレビ局や映画関係者、メーキャップアーティストの間では一定の評価を得ていた。ピークを迎える平成16年3月期売上高は14億2,900万円内外を計上した。
その後、平成23年に発生した東日本大震災で宮城県の主要工場が被災。15億円内外の補助金を活用して同工場を復旧し、宮城本工場も新設したが、以降の業績は低調に推移。令和2年3月期売上高は12億6,300万円内外まで落ち込み、7期連続で営業赤字を計上し、赤字額は4億円内外まで膨らんだ。更に、昨年からの新型コロナウイルス感染拡大の影響で、化粧品販売市場は低迷が続いて売り上げは大幅に減少。立て直しを図るべく、地元の再生支援協議会の手続きによる私的整理を模索するも、多額の公租公課の支払いが難しいとの判断から、今回の措置に至った。
今後、同社は(株)アントレックス(法人番号:2011101030899、東京都新宿区新宿2-19-1-7階)の支援を受け、(株)アントレックスの子会社に事業を譲渡するとしている。なお、事業譲受会社が許認可を取得するまでの間は、保全管理人の管理下で事業を継続し、スポンサーへの事業譲渡を目指す方針を立てている。
業種 | 化粧品製造販売 |
倒産形態 | 破産手続開始申立 |
所在地 | 神奈川県大和市中央林間5-20-5 |
設立 | 昭和59年4月 |
創業 | 昭和56年4月 |
代表者 | 神谷 文夫、他1名 |
資本金 | 9,050万円 |
年商 | 12億6,300万円内外(2/3) |
負債総額 | 26億円内外 |