2021年1月28日 公開

(株)東京ベイサイドリゾート｜千葉県君津市

【業種】 ゴルフ場経営
【倒産形態】 特別清算手続開始申立
【負債総額】 20億9,800万円内外

1月21日に千葉地裁へ特別清算手続開始を申し立てた。申立代理人は植松 泰子弁護士（シティ法律事務所、東京都港区虎ノ門1-1-28、TEL 03-3580-0123）他2名。負債総額は債権者450名内外に対し20億9,800万円内外が見込まれている。

平成元年8月設立のゴルフ場経営業者。県内の大手建設業者だった(株)内野屋工務店（千葉県東金市）の他、大手ゼネコンや金融機関などの出資で設立し、君津市で会員制ゴルフ場の開発を進め、平成8年11月に「亀山湖カントリークラブ」をオープンして運営を開始した。

その後、平成10年6月に(株)内野屋工務店が破綻したが、同社は取引金融機関からの支援を受けて営業を継続し、平成13年12月期売上高は5億6,400万円内外を計上した。しかし、預託金償還問題によって資金繰りは悪化をたどり、平成18年8月4日に東京地裁へ民事再生手続開始を申し立てた。その後、債権カットによる再生計画を進めて平成22年2月に再生手続終結となった経緯がある。

しかし、その後はゴルフ人口の減少や周辺ゴルフ場との競争、東日本大震災、台風被害などの影響を受けて経営状態は次第に悪化し、平成29年12月期売上高は3億2,000万円内外まで落ち込んだ。昨年からは新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて業績は一層落ち込み、債務弁済が困難な状況となったため、リソルホールディングス(株)（法人番号：6011101020517、東京都新宿区）をスポンサーに選定し、令和2年12月25日に「亀山湖カントリークラブ」の事業承継に関する契約を締結。同社は1月21日開催の株主総会で解散を決議して今回の措置に至った。

なお、ゴルフ場は今後新設する会社が運営を承継する予定。