2021年1月14日 公開
ジャスダック上場の燃料販売S社~ファンドが全取締役の解任を要求|特別情報
昨年12月10日付で投資ファンドのX社が20.26%を保有する筆頭株主として登場し、全役員の解任を求める臨時株主総会の招集請求をしてきたことから動揺が走っている。石油元売り大手の特約店として東京、神奈川、埼玉にガソリンスタンド7店を経営するほか、自転車店10店を展開している。過去にはホームセンターも手がけていたが平成20年に撤退し、現在はスタンド、自転車に加え、不動産事業の3本柱となっている。創業家出身で30年近くにわたって社長を務めてきたY氏が業績低迷の責任を取って辞任したのは平成22年のことで、後任に生え抜きのZ氏が就任した。しかし、ほどなくしてY氏との関係が悪化し、Y氏の推薦で娘婿にあたるU氏を取締役候補者として24年6月開催の定時株主総会に上程する予定であった。ところが、U氏は事前通知をしないまま大量の当社株式を売却したり、米国企業と巨額取引の交渉をするなどコンプライアンス違反があったとして、総会前日に上程を取り消すという異例の事態となった。結局、U氏を取締役候補としない、Y氏は取締役に復帰しない、当社代表はY氏と適宜経営相談するということで合意し、U氏のコンプラ問題は何の結論も出ないまま終わってしまった。こうして一旦は社長への道を閉ざされたU氏だが、30年6月に取締役に、翌31年4月に社長に就任した。表向きは業績の改善に一定の成果が出たためとしているが、Y氏の執念が実ったものともいえよう。しかし、U氏は昨年10月1日付で社長を辞任し、後任にV氏が6年半ぶりに返り咲いた。任期半ばの退任理由は定かではないが、82歳になるY氏の年齢的な衰えを指摘する向きもある。こうした中、昨年12月にX社が大株主(共同保有者を含めると23.25%)として登場。保有目的を「経営権の取得及び維持の為」としており、全取締役の解任と取締役3名及び監査役1名の選任を求める臨時株主総会の招集請求をしてきた。主導するのは・・・
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