2020年12月2日 公開
東証1部の飲食店チェーンN社~借入金の返済期限を再延長|特別情報
令和2年9月中間期で債務超過に転落するとともに、10月30日まで猶予していた借入金の返済期限を12月30日まで再延長している。焼き鳥店、洋食・中華レストラン、居酒屋など全国に449店舗(うちFCは58店舗、今年3月現在)を展開している。多店舗展開で業績を伸ばしてきたが、売上高は平成28年3月期の303億円をピークに下降線をたどり、30年3月期以降3期連続赤字となっている。この間、平成28年3月に短期借入金を長期借入金へリファイナンスする目的で90億円のタームローンを組成したが、31年3月期決算で28億円の最終赤字が確実となると決算直前に契約内容を変更してコベナンツ抵触を回避した。しかし、新型コロナウイルスの襲来で令和2年3月期も再び18億円の最終赤字となり、さすがに2度目の契約変更はできなかったため、返済期限を10月30日まで猶予してもらい、それまでに新たな借換等を盛り込んだ経営計画を提出することとなった。しかし、政府が4月7日に発出した緊急事態宣言により全店舗の半数近くにあたる約200店舗の臨時休業を余儀なくされ、4月の売上高は前年同月比15.2%、5月も同20.4%まで落ち込み、その後は徐々に回復基調にあるものの4-9月の売上高は54.8%減の57億円、最終も18億円の赤字(前年同期は71百万円の赤字)となり、7億07百万円の債務超過に転落した。一方、平成29年8月に発行した新株予約権は株価低迷のため、予定調達価格54億円に対して27億円が未行使のまま今年7月に失権し、新たな資金調達策を模索できないままとなっていた。結局、返済期限を・・・
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