2020年8月6日 公開
(株)rs(旧商号・シロカ(株))|東京都千代田区
【業種】 家電製品等製造販売
【倒産形態】 特別清算手続開始決定
【負債総額】 30億8,838万円
特別情報東京版(R1.6.19)および東京支社夏期情報会(R1.8.9)で既報。7月22日に東京地裁へ特別清算手続開始を申し立て、8月3日に同地裁より特別清算手続開始決定を受けた。申立代理人は権田 修一弁護士(東京富士法律事務所、東京都千代田区麹町3-3 KDX麹町ビル4階、TEL 03-3265-0691)。負債総額は平成31年1月期時点で30億8,838万円。
平成元年1月に(株)オークセールの商号で輸入代理店業を目的に設立し、中国製家電・雑貨の卸売りを開始。平成19年1月より自社ブランド「siroca」を立ち上げ、中国の協力工場に製造を委託して小型白物家電の企画・開発・販売を開始し、小型家電のファブレスメーカーへと転じた。デザイン性を重視する一方で機能を絞り込んで大手メーカーの2分の1から3分の1の価格を実現したことが奏功し、全自動コーヒーメーカーやホームベーカリーなどで次々とヒットを飛ばし、平成31年1月期の売上高は48億9,000万円内外を計上した。
新興ジェネリック家電メーカーとしては有力企業の1社に数えられるも、平成31年2月に「速暖マイカヒーター」2機種について出火の恐れがあるとしてリコールを発表。以降は大量の不良在庫が重くのし掛かり、平成31年4月末には中小企業支援協議会に支援を求め、同協議会の仲介でバンクミーティングが開催されたが、そこで一部取引先との間での架空取引による大規模粉飾が発覚。平成31年1月期の純損益は14億3,378万円の最終赤字を計上し、12億円内外の債務超過に陥った。
その後は外部からコンサルタントを招き、スポンサー交渉を進めながら再建を目指していたが、令和元年12月25日にシロカ(株)から現商号に変更し、会社分割を実施してシロカ(株)(法人番号:9010001200333、東京都千代田区神田神保町2-4、旧・siroca(株)、平成31年4月設立)に事業を譲渡。今年4月28日開催の株主総会で解散を決議して今回の措置に至った。
業種 | 家電製品等製造販売 |
倒産形態 | 特別清算手続開始決定 |
所在地 | 東京都千代田区麹町3-3 KDX麹町ビル4階 |
設立 | 平成元年1月 |
従業員 | 88名 |
代表者 | 代表清算人 権田 修一弁護士 |
資本金 | 1億円 |
年商 | 48億9,000万円内外(31/1) |
負債総額 | 30億8,838万円 |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
2019年6月19日
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