2020年7月2日 公開
(株)虎杖東京(いたどりとうきょう)|東京都中央区
【業種】 飲食店経営
【倒産形態】 民事再生手続開始申立
【負債総額】 32億7,800万円内外
特別情報東京版(R2.5.28)で既報。6月30日に東京地裁へ民事再生手続開始申立を行い、同日付で保全・監督命令を受けた。申立代理人は野中 信敬弁護士(大島総合法律事務所、東京都千代田区紀尾井町3-20 紀尾井町鶴屋ビル3階、TEL 03-3288-5228)。監督委員は早川 学弁護士(早川法律事務所、東京都中央区日本橋2-16-4 WORK BASE Nihombashi5階、TEL 03-6281-8860)が選任された。負債総額は債権者540名内外に対し32億7,800万円内外が見込まれている。
平成14年11月設立の飲食店経営業者。東京・築地に1号店としてカレーうどん店を開店後は、都内各所に海鮮料理店、すし店、ラーメン店など様々な業態の飲食店を出店。マスコミなどでも取り上げられた「海鮮ひつまぶし」などが人気を集め、高い知名度を誇っていた。その後も多様な業態で店舗出店を続け、軽井沢や中国上海にも進出して業容を拡大。ピークを迎える平成30年9月期売上高は45億6,700万円内外を計上した。しかし、積極的な出店の一方で競争激化により赤字店舗の増加を招いたため店舗閉鎖を進めた結果、令和元年9月期売上高は39億3,300万円内外まで落ち込み、コスト増や特損計上によって2億5,533万円の赤字を計上し、債務超過に転落した。
令和元年12月時点で築地場外10店舗を含め計41店舗を展開していたが、今年に入ると親会社に関する信用問題が浮上。更に、新型コロナウイルス感染拡大に伴う営業自粛で資金繰りが急激に悪化し、一部金融機関に対する返済の滞りや仕入れ先への支払い遅延の話がささやかれていた。その後、6月時点で営業する店舗数が7店舗まで縮小したため売り上げは激減し、支えきれずに自力再建を断念した。
業種 | 飲食店経営 |
倒産形態 | 民事再生手続開始申立 |
所在地 | 東京都中央区築地4-14-18 妙泉寺ビル2階 |
設立 | 平成14年11月 |
創業 | 平成14年11月 |
従業員 | 130名 |
代表者 | 黒瀬 啓介 |
資本金 | 2,000万円 |
年商 | 39億3,300万円内外(1/9) |
負債総額 | 32億7,800万円内外 |