2020年3月11日 公開
ジャスダック上場のホテル経営T社~大赤字でGC疑義注記|特別情報
平成29年2月に祖業の音楽ソフト事業を売却してホテル事業に特化したが、令和元年12月期は減損損失の計上により22億円の赤字となり、GCの疑義注記が付けられた。これまで音楽ソフト事業の不振を補うため、宝石販売やイベント企画、動物関連事業に進出したがことごとく失敗に終わり、平成25年までに順次撤退すると、24年12月に東南アジアでホテルや飲食業を展開するXグループが資本参加し25年4月にホテル事業を開始した。現在、国内に6つとタイ国で5つのホテルを運営しており、今年夏に広島で新規開業するほか、京都に1つ、フィリピンに2つが建設中となっている。音楽ソフト事業を売却した29年12月期は黒字決算となったものの、30年12月期は経常赤字となり、固定資産売却益12億円の計上でかろうじて最終黒字にしている。この間、27年9月に7億50百万円の増資(うち4億50百万円は現物出資)したものの、同日発行した新株予約権約78万個(約7,800万株、行使後の手取概算額は32億円)は株価低迷のため失権し、28年10月も17億円を増資と同時に発行した新株予約権252万個(2億5,200万株、63億円)も、210万個が失権した。31年2月に親会社を割当先とする50億円の第三者割当増資で一息ついたものの、令和1年7月に発行した新株予約権4万個(400万株、手取概算額は5億28百万円)もこれまでに行使された数は4,500個(45万株、51百万円)にとどまっている。令和1年12月期は名古屋および那覇のホテルのリース資産の評価を行った結果、24億円もの減損を余儀なくされ、22億円の最終赤字となった。株価も…
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