2019年12月4日 公開
東証1部の飲食チェーンG社~業態の賞味期限切れで大赤字|特別情報
既存店売上の落ち込みが著しく、11月14日に今年12月期の業績予想を大幅に下方修正した。赤字転落をうけて期末配当はゼロとする(15円の中間配は実施済み)。9月末の自己資本比率は4.8%と危険水域に低下しており、ブームによる急成長から一転、信用不安が広がっている。今期は期首時点では売上高935億円(前期比47.3%増)、営業利益55億円(同44.8%増)を狙っていた。しかし今回、6月に続き2度目の減額修正を強いられ、売上高は665億円(同4.8%増)で、営業損益は7億円の赤字となる。退店を決めた店舗の減損損失などで23億円の特別損失が発生し、最終赤字は25億円に拡大する。業態に一時の珍しさがなくなった一方、出店のしすぎで自社店舗同士で顧客を奪い合う状況に陥っており、44店舗を閉鎖する。今期はシンジケートローンの財務制限条項の対象となっている単体経常損益も赤字となるため、条項に従って金利が引き上げられることになりそうだ。店舗資産を中心とする有形固定資産は9月末時点で109億円あり、追加減損のリスクも抱える。有利子負債は92億円と前期末に比べて40億円も膨らんでおり、赤字で自己資本が12億円まで減少していることを考えると、これ以上の借入は難しいだろう。2年前に8,000円を超えていた株価は足元で1,300円あまりと見る影もない。実は昨年6月ごろ・・・
続きを読むには特別情報の会員申込みが必要です。
詳細は小社までお問合せください
特別情報とは
「倒産してからでは遅い」という声をよく聞きます。
たしかに与信管理や審査では事前の兆候について社内外からの幅広い情報収集は不可欠ですが、現実にはなかなか容易ではありません。
実は東京経済の「特別情報」は、独自の取材ルートと確かな実績で長年にわたり金融機関・総合商社をはじめとする審査のプロたちから一目置かれています。
審査マンの心強いパートナーとして、「特別情報」のご活用をお勧めします。
詳しくはお気軽にお問合せください。
無料お知らせメール登録
債権・動産譲渡登記リスト、問合せ集中ランキング、特別情報が更新されたことをお知らせするメールサービスを実施しております。 メールサービスの登録は無料です。お気軽にお申込み下さい。