2019年11月7日 公開
X大学の研究費不正に協力したゼネコンとは|特別情報
X大学の有名研究所の教員2名による多額のキックバックが発覚し、所内に動揺が走っている。この研究所は昭和42年6月に設置され、翌年4月に愛知県内に研究棟がオープンした。現在の教員数は38名で、職員、研究者を含めると総勢200名強となる。研究所の年報2019(暫定版)によると、平成30年度の予算は15億25百万円で、運営費交付金のほか、各助成金・補助金・寄付金等で賄われている。今回問題となったのはY元教授とZ教授で、研究費としてY氏に1億11百万円、Z氏には32百万円が支払われている。研究所の関係者の話では、「都内の実験施設の設計施工会社に施設工事を予算より安い金額で受注させ、浮いた分の金を返さずに研究に回すなどといったことを繰り返していた ― そう見て、会計検査院は調査を進めているようです」。つまり、キックバックで得た資金を別の研究に充てていたわけで、「研究費のロンダリング」と断じている。その事実を告発したのはU社代表。同氏によると、会計検査院の方が「こんなスゴい研究費不正は初めて見ました」と驚き、同氏も「相当あくどいんだなと感じた」という。研究所もその事実を認めており、文科省から返還を求められる可能性のある研究費は最大で20億円になる。Y氏、Z氏によるキックバックが長年にわたってきたことがうかがえる。U社はキックバックのために安値受注を強いられ、損害賠償請求を提訴したものの敗訴となり、今年5月に負債3億46百万円を抱えて東京地裁より破産手続開始決定を受けた。一方、U社以外にもキックバックに協力した業者として中堅ゼネコンの名が挙がっている。同社は会計検査院による調査については・・・
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