2019年9月20日 公開

フェアファクスコレクティブ(株)｜東京都渋谷区

【業種】 ネクタイ・シャツ製造
【倒産形態】 民事再生手続開始申立
【負債総額】 13億円内外

特別情報東京版（H30.5.22、R1.5.27）および東京支社夏期情報会（H30.8.8、R1.8.9）他で既報。9月19日に東京地裁へ民事再生手続開始を申し立て、同日監督命令を受けた。申立代理人は山形 康郎弁護士（弁護士法人関西法律特許事務所、大阪市中央区北浜2-5-23 小寺プラザ11階・12階、TEL 06-6231-3210）、監督委員には石田 惠美弁護士（日比谷見附法律事務所、東京都千代田区有楽町1-6-4 千代田ビル6階・7階、TEL 03-3595-2067）が選任された。負債総額は13億円内外が見込まれている。

昭和51年8月設立のネクタイ・シャツ製造業者。英国クラシックの伝統を現代風にアレンジしたデザインのネクタイをはじめ、ドレスシャツ、カジュアルウエア、スカーフなどを、オリジナルブランド「ＦＡＩＲＦＡＸ」を主力に展開。百貨店やセレクトショップへの卸売り、ネットショップでの直販を手掛けていた。ネクタイは上質なイギリス、イタリア製生地を使い、裁断から裁縫までの全工程を職人の手で行うことでブランド力を有し、平成20年7月期には19億円台の売上高を計上していた。

しかし、クールビズによるノーネクタイの浸透などでネクタイ販売が低迷し、平成31年1月期（決算期変更）売上高は15億円台にまで減少。平成26年春ごろからは金融機関からの債権譲渡登記設定や支払いトラブルなども聞かれ、財務面は脆弱（ぜいじゃく）化していた。主力商品以外の販売強化を進めるも業況回復は見られず、今回の措置となった。