2019年8月16日 公開
(医)社団冠心会|東京都品川区
【業種】 病院経営
【倒産形態】 破産手続における保全管理命令
【負債総額】 34億6,255万円(30/3期末)
特別情報東京版(H31.3.6、H31.4.12)他で既報。債権者から破産手続開始を申し立てられ7月31日、東京地裁より破産手続における包括的禁止命令および保全管理命令を受けた。保全管理人は岩崎 晃弁護士(岩崎・本山法律事務所、東京都中央区八丁堀4-1-3 宝町TATSUMIビル5階、TEL 03-6222-7231)。負債総額は平成30年3月期末時点で34億6,255万円。
循環器内科などで有力な医師を擁し、心臓専門病院として知られる「大崎病院 東京ハートセンター」を運営。角界や芸能人、政財界から数多くのVIPがかかりつけにしていることからセレブ御用達病院ともいわれていた。しかし、開業時から経費負担が大きく赤字経営が続いたことで、大崎病院の不動産売却により立て直しを図ったが、平成22年3月期には債務超過額が14億3,203万円まで膨らんだ。
その後は業況も持ち直し、平成25年3月期で債務超過を解消。平成27年3月期は3億9,100万円内外の資産超過とし、平成28年3月には「さいたま記念病院」および介護老人保健施設「かわぐちナーシングホーム」を運営する(医)一成会(4月26日付本情報既報、法人番号:8030005001108、さいたま市見沼区)を買収。しかし、長期貸付金として計上していた11億円近くを特別損失計上したことなどから平成28年3月期は多額の当期純損失となり再び3億円余りの債務超過に転落。(医)一成会もまた、(医)社団冠心会による買収後に「さいたま記念病院」の不動産売却で財務改善に取り組んだ経緯があるが、人件費他の固定費負担で資産は目減りし、4月24日に東京地裁へ民事再生手続開始を申し立て、同日再生手続開始および管理命令(負債総額17億2,400万円内外)を受けていた。
なお、「大崎病院 東京ハートセンター」は通院患者に対応するため、平常通り事業を継続している。
業種 | 病院経営 |
倒産形態 | 破産手続における保全管理命令 |
所在地 | 東京都品川区北品川5-4-12 |
設立 | 平成6年9月 |
創業 | 開院 平成17年12月 |
従業員 | 131名 |
代表者 | 理事長 遠藤 真弘 |
資本金 | 債務超過額 2億6,566万2,562円 |
年商 | 年収入高 41億0,171万円(30/3) |
負債総額 | 34億6,255万円(30/3期末) |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
2019年04月12日
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