2019年7月3日 公開
ジャスダック上場のキャビネットメーカーG社~粉飾決算発覚|特別情報
シンジケート・ローンの財務制限条項に抵触したものの期限の利益喪失請求権の行使は回避されたと報じていたが、その裏側で長年にわたって行われてきた会社ぐるみの粉飾決算が第三者委員会の報告書で明らかとなり、平成28年9月期に遡ってGCの疑義注記が付けられた。財務制限条項に抵触しないため、連結経常黒字の必達を目標とし、景気の後押しもあって平成26年9月期前半までは比較的順調に推移してきた。しかし、太陽光発電の売電価格引下げなどで同関連製品の販売が振るわなくなると業績が一挙に悪化する。するとX社長自ら経理責任者に粉飾を指示し、経理責任者はさらに役員や工場長、子会社の社長等に会計操作を依頼して粉飾決算を作成してきた。その粉飾たるや、あらゆる手段が尽くされている。売上の先行計上や在庫操作、仕入原価の除外は当たり前、製品の入っていない空箱を用意し、出荷もしていないのに販売した製品を顧客から預かっていると偽って売上計上していた。業績の良いときには架空の外注加工費を計上し、翌期に全額戻し入れをして四半期の損益の平準化が図られていたほか、連結会社間の利益の付け替えなども社長の指示で行われた。また、社員が私的に不正流用した費用を仮払金として資産計上したり、一部社員の給与の支払いを遅らせて人件費の計上を翌期へ先送りする操作も行われていた。原因はX社長のワンマン経営にあるが、幹部社員も暴走を止めるどころか、社長に対して物を言える雰囲気はなかったという。X氏は創業家出身の二代目社長で、親族分を含めると・・・
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