2019年5月13日 公開
フジマイクロ(株)|東京都墨田区
【業種】 小型モーター販売
【倒産形態】 破産手続開始申立
【負債総額】 17億円内外
特別情報東京版(H29.8.16、H30.11.6)および東京支社新春情報会(H30.2.7)で既報。5月10日に東京地裁へ破産手続開始を申し立てた。申立代理人は長屋 憲一弁護士(NeOパートナーズ法律事務所、東京都千代田区平河町2-4-13 ノーブルコート平河町502、TEL 03-5226-1122)。負債総額は17億円内外が見込まれている。
昭和41年9月設立の小型モーター開発・製造業者。東証1部の(株)アドバネクスが28.2%出資する(株)アドバネクスの持分法適用会社。家電関連やOA機器関連、自動車関連など幅広く使用されるDCブラシ付きモーター、ブラシレスモーター、ギアードモーターなど各種小型精密モーターの開発、販売を手掛けていた。製造は中国の協力会社に委託し、販路は大手電機メーカーなどを中心に形成。回路設計や電動アシスト付キャリーカートなどユニット製品などの販売も展開していた。強い開発力を持ち、健康機器関連や住宅機器関連のモーター製品の受注を伸ばし、ピークを迎える平成20年3月期売上高は59億8,200万円内外を計上していた。
その後、同業他社との競合を余儀なくされて販路拡大が足踏み状態となる中、大口案件も失注するなどして業績は低迷。製造委託先の中国の協力会社との連携も不調が続き、納期遅延や品質クレームが多発した。平成30年3月期売上高は15億9,500万円内外まで減少し、4期連続の赤字計上で債務超過額は拡大した。この間、製造を中国の自社製造子会社から外部の協力会社へ切り替えるなど、対策を講じたが、中国の子会社であるFUJI MICRO GUANGZHOU LTD.に対する資金負担によって負債は増加。以降は、金融機関に対し借入金の返済緩和要請をしながら経営改善を図っていたが、支えきれずに今回の措置となった。
なお、(株)アドバネクスは、同社との取引はなく、保有する同社株式については平成27年3月に減損処理を済ませて影響はないとしている。また、同社の子会社であるFUJI MICRO GUANGZHOU LTD.およびFUJI MICRO(GUANGZHOU)LTD.は、同社の破産手続きの完了をもって(株)アドバネクスの持分法子会社から除外される予定としている。
業種 | 小型モーター販売 |
倒産形態 | 破産手続開始申立 |
所在地 | 東京都墨田区江東橋1-16-2 チョーギンビル3階 |
設立 | 昭和41年9月 |
創業 | 昭和41年9月 |
従業員 | 15名 |
代表者 | 丸山 忠作 |
資本金 | 1億円 |
年商 | 15億9,500万円内外(30/3) |
負債総額 | 17億円内外 |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
2017年8月16日
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