2019年3月15日 公開

(株)エスエフティジャパン｜東京都中央区

【業種】 水産物輸入卸
【倒産形態】 特別清算手続開始決定
【負債総額】 10億円内外

---

　特別情報東京版（H30.7.24、H30.9.18）で既報。3月1日に東京地裁より特別清算手続開始決定を受けた。負債総額は10億円内外が見込まれている。
　平成13年8月設立の水産物輸入卸業者。大手水産会社出身の前代表がチリ産養殖サーモンの輸入と販売を中心に事業を展開。刺し身や切り身用のサーモンフィーレを柱に、スモークサーモン、チリ産ロコ貝などを品ぞろえし、チリ産水産物の輸入業者として名をはせていた。営業基盤は代表の人脈を活用して全国の水産市場や大手水産会社に確立し、養殖トラウトサーモンの取扱高では国内上位のポジションとなっていた。ピークを迎える平成29年6月期は売上高103億円内外を計上した。
　しかし、平成27年ごろに、主力仕入れ先のチリのサーモンメーカーの親会社が、大手商社の三菱商事(株)に買収されて業況は一変。これまでの太いパイプは寸断されたため、チリにおける新たな供給先の確保と、別の国からの輸入を模索した。その後、新たにトルコからも輸入を開始したが、トルコ産サーモンは品質面が安定せず、顧客確保に難航。販売が鈍化する中、平成30年6月期売上高は70億円内外まで大きく落ち込み、数億円の不良在庫が発生して平成30年夏ごろからは限定的な営業を余儀なくされていた。
　その後、これまで資金面でバックアップをしてきた有力水産大卸の(株)キョクイチ（法人番号：6450001012019、北海道旭川市、角谷 靖代表）に平成30年10月1日付で事業を譲渡。以降は、株主総会で解散を決議し、平成30年12月14日付で解散していた。

業種	水産物輸入卸
倒産形態	特別清算手続開始決定
所在地	東京都中央区日本橋3-8-14
設立	平成13年8月
従業員	13名
代表者	代表清算人　奥山 昇
資本金	5,500万円
年商	70億円内外（30/6）
負債総額	10億円内外

特別情報とは

「倒産してからでは遅い」という声をよく聞きます。
たしかに与信管理や審査では事前の兆候について社内外からの幅広い情報収集は不可欠ですが、現実にはなかなか容易ではありません。

実は小社の「特別情報」は、独自の取材ルートと確かな実績で長年にわたり金融機関・総合商社をはじめとする審査のプロたちから一目置かれています。

審査マンの心強いパートナーとして、「特別情報」のご活用をお勧めします。
詳しくはお気軽にお問合せください。