2019年1月25日 公開
(株)広電ストア|広島市中区
【業種】 スーパーマーケット運営
【倒産形態】 特別清算手続開始決定
【負債総額】 60億円内外
特別情報広島版No.130-33481-2(H30.7.25)で既報。1月11日、広島地裁より特別清算手続開始決定を受けた。同社グループによると、負債総額は広島電鉄(株)に対する債務を中心に60億円内外にのぼる見通し。
広島市内を中心に食品スーパー「マダムジョイ」を運営していた広島電鉄(株)の100%子会社。法人化後の昭和39年に、広電西広島駅のビル「ひろでん会館」の中核店舗としてスーパーマーケット「広電ストア己斐店」を出店したのを皮切りに、スクラップ・アンド・ビルドで店舗展開を図り、マダムジョイへと店舗名を変更して、既存店の運営を行ってきた。また、買い物が困難な地域に商品を届ける広電バスを改造した移動スーパー「ヒロデンジャー」なる移動販売事業も併営するなど地域密着企業として事業を継続してきた。
しかし、景気後退に伴う消費低迷の影響を大きく受け、競合激化で業績推移は非常に厳しく、平成20年から10期連続経常赤字を計上。近時に入ってからも億単位の赤字を連発し、平成30年3月期決算は、売上高71億7,600万円内外と減収推移で、当期純利益▲1億7,700万円内外を計上。累積損失により同期末時点で債務超過は60億3,200万円内外まで拡大するなどひっ迫した経営状況にあった。
業界の変化に対応することも難しく広電グループとしても支えきれなくなったことから、独自の再生を断念。平成30年10月1日にスーパー事業および移動販売事業をマックスバリュ西日本(株)に譲渡し(平成30年7月27日付本情報中国版他で既報)、主たる事業の譲渡により法人として存在する意義が薄いことから、平成30年10月31日、株主総会の決議により解散し、この度の法的措置となった。
業種 | スーパーマーケット運営 |
倒産形態 | 特別清算手続開始決定 |
所在地 | 広島市中区東千田町2-9-29 |
設立 | 昭和35年3月 |
創業 | 昭和35年3月 |
代表者 | 代表清算人 脇本 和男 |
資本金 | 9,600万円 |
年商 | 71億7,600万円内外(30/3) |
負債総額 | 60億円内外 |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
2018年07月25日
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