2019年1月23日 公開
HKコーポレーション(株)(旧商号・志戸平温泉(株))|岩手県花巻市
【業種】 温泉旅館経営
【倒産形態】 特別清算手続開始決定
【負債総額】 35億6,300万円内外
1月9日に盛岡地裁より特別清算手続開始決定を受けた。負債総額は35億6,300万円内外が見込まれており、うち35億6,000万円内外が金融債務となっている。
創業は天保元年(1830年)とし、200年近い業歴を持つ老舗の温泉旅館経営業者。志戸平温泉(株)として法人化し、本社がある岩手県花巻市の花巻温泉郷に、温泉ホテルの「湯の杜ホテル志戸平」と「游泉志だて」の2店舗を運営し、宿泊や入浴の他、宴会、会合、婚礼や法事などの集会施設としても活用され、ピークとなる平成15年3月期の売り上げは37億2,600万円内外を計上した。
しかし、「ホテル志戸平」の増築分で45億7,000万円内外、「游泉志だて」新築費用は10億4,300万円内外に達し、過大な設備投資は収益を圧迫していた。このような状況下で平成23年3月に東日本大震災が発生。東日本大震災と福島原発の影響により観光客の客足が遠のき、平成23年6月には従業員の大量リストラの風評も流れた。その後、一時的に客足は戻ったが再び観光業界自体が不況となり、平成30年3月期の売り上げは25億3,700万円内外にとどまり5期連続赤字決算の状況で、18億円内外の債務超過に陥っていた。
そのため、金融機関との協議の上で、平成30年6月6日に会社分割により新会社の志戸平温泉(株)(法人番号:7400001014183、同所、岩城 修平代表、資本金1,000万円)を設立し、温泉旅館事業を承継して、同日付で同社は現商号へ変更。同社従業員は全員新会社へ転籍させ、平成30年11月30日開催の株主総会の決議により解散した。
なお、「湯の杜ホテル志戸平」と「游泉志だて」は新会社の志戸平温泉(株)により営業が継続されている。
業種 | 温泉旅館経営 |
倒産形態 | 特別清算手続開始決定 |
所在地 | 岩手県花巻市湯口字志戸平26 |
設立 | 昭和29年9月 |
創業 | 天保元年(西暦1830年) |
代表者 | 代表清算人 久保田 浩基 |
資本金 | 5,000万円 |
年商 | 25億3,700万円内外(30/3) |
負債総額 | 35億6,300万円内外 |