2019年1月18日 公開

(株)シベール｜山形市

【業種】 洋菓子・パン製造販売
【倒産形態】 民事再生手続開始申立
【負債総額】 19億6,298万円内外（30/8期末）

東証ＪＡＳＤＡＱスタンダード上場

1月17日に山形地裁へ民事再生手続開始を申し立て、同日保全命令を受けた。申立代理人は粟澤 方智弁護士（奥野総合法律事務所・外国法共同事業、東京都中央区京橋1-2-5 京橋ＴＤビル8階、TEL 03-3274-3805）、監督委員には田中 暁弁護士（弁護士法人あかつき佐藤欣哉法律事務所、山形市相生町5-25、TEL 023-632-2070）が選任されている。負債総額は平成30年8月期末時点で19億6,298万円内外。

昭和41年10月に創業した洋菓子・パン製造販売業者。山形県と宮城県で営業展開を図っていたが、フランスパンを味付けして焼いた「ラスクフランス」が評判を呼び、全国的な知名度を有することとなり、ラスクブームを形成していた。平成17年7月にはＪＡＳＤＡＱ上場を果たし、レストランやそば店の経営にも進出。店頭販売の他、通信販売や百貨店などの卸売りも手掛け、平成20年8月期にピーク売り上げとなる44億5,389万円を計上していた。

しかし、「ラスクフランス」に競合商品が出現し、贈答品の売り上げが減少するなど経営環境が悪化。減収に歯止めがきかず、平成30年8月期の売り上げは26億7,092万円にとどまり、平成28年8月期から3期連続での赤字を余儀なくされていた。

今期に入っても採算性の改善は進まず、営業キャッシュフローも悪化して資金繰りが限界に達し、1月18日に支払期限が到来する債務の弁済が困難となり、今回の措置となった。今後はスポンサーに対して事業を譲渡する計画。1月17日付で東京証券取引所より整理銘柄に指定され、所定の期間を経た後に上場廃止となる見込み。

なお、債権者説明会を1月21日午後2時より大手門パルズ（山形市）で開催する予定。