2018年12月27日 公開
(株)板橋開発(旧商号・(株)星光堂)|東京都豊島区
【業種】 元・音楽・映像ソフト卸
【倒産形態】 特別清算手続開始申立
【負債総額】 56億8,100万円内外(30/6期末)
特別情報東京版(H29.12.14)で既報。12月27日に東京地裁へ特別清算手続開始を申し立てた。申立代理人は足立 学弁護士(東京富士法律事務所、東京都千代田区麹町3-3 KDX麹町ビル4階、TEL 03-3265-0691)他1名。負債総額は平成30年6月期末時点で56億8,100万円内外が見込まれているが、その後変動している可能性がある。
大正13年7月に創業し、昭和23年5月に法人化した音楽・映像ソフトの卸売業者。当業界の草分け的ポジションの業界最大手で、全国に支店と物流拠点、セールスセンターを構えていた。販路は国内8,000店内外の量販店や専門小売店、複合店などに構築し、音楽CDを中心にDVD、ビデオソフト、レーザーディスク、ミニディスク、ミュージックテープ、レコード、ゲームソフトなどを多彩に品ぞろえしていた。他にAV関連グッズやオーディオ機器、ゲーム機器なども扱い、ピークを迎える平成11年6月期は売上高1,586億3,800万円内外を計上していた。
その後、インターネットの普及に伴って音楽、映像の配信形態は変化を遂げてパッケージソフト市場は急速に縮小。業績悪化に歯止めが掛からず、平成29年6月期売上高は533億2,700万円内外まで後退し、14億7,100万円内外の最終欠損を計上。平成30年6月期は売上高307億9,000万円内外まで落ち込み、5期連続の赤字決算となり、債務超過に転落していた。この間、立て直しを図るべく事業所や物流センターを閉鎖して販管費の削減に努めるも効果は薄く、自主再建は困難な状況に陥っていた。
再生への活路を開くべく、平成29年には事業再生ADR手続の利用を申請。事業再生スキームを立てて、平成29年12月11日付で大手玩具卸の(株)ハピネット(東証1部上場、東京都台東区)とスポンサー契約および吸収分割契約を締結。(株)ハピネットが100%出資する子会社・(株)星光堂マーケティング(東京都豊島区)に3月1日付で音楽・映像パッケージ卸事業を承継した。以降、清算に向けて進めた債権債務の整理が終了したため、12月14日開催の株主総会で解散を決議した。
なお、同社の音楽・映像パッケージ卸事業は、事業を承継した(株)星光堂マーケティングが営業を継続している。
業種 | 元・音楽・映像ソフト卸 |
倒産形態 | 特別清算手続開始申立 |
所在地 | 東京都豊島区東池袋1-21-11 |
設立 | 昭和23年5月 |
創業 | 大正13年7月 |
代表者 | 代表清算人 広瀬 大志 |
資本金 | 7,400万円 |
年商 | 307億9,000万円内外(30/6) |
負債総額 | 56億8,100万円内外(30/6期末) |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
2017年12月14日
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