2018年10月2日 公開
かぶちゃん農園(株)|長野県飯田市
【業種】 農産物生産・加工
【倒産形態】 破産手続開始決定
【負債総額】 21億8,600万円内外(29/8期末)
特別情報東京版(H29.11.24、H30.10.1)および東京支社月例・新春情報会(H29.11.16、H30.2.7)で既報。10月1日に東京地裁より破産手続開始決定を受けた。破産管財人は内田 実弁護士(虎ノ門南法律事務所、東京都港区虎ノ門1-15-12 日本ガス協会ビル5階、TEL 03-5577-5808)が選任された。負債総額は平成29年8月期末時点で21億8,600万円内外が見込まれている。
平成16年5月設立の農産物生産・加工業者。平成19年5月にケフィア・アグリ(株)から現商号に変更後、当地名産の市田柿を主力とした農産物、農産加工品の企画開発から製造、販売までの事業を展開。ケフィアグループの中核企業(株)ケフィア事業振興会(9月5日付本情報号外既報、東京都千代田区、鏑木 秀彌代表、9月3日破産手続開始申立)が手掛ける、派手な新聞広告や「ケフィアカルチャー」「かぶちゃん農園オンラインショップ」などのウェブサイトで募集する個人向けのカタログ販売向けを主力に農産物を販売してきた。他にはりんごや安納芋、ヨーグルトなどを多彩にラインアップし、ピークを迎える平成21年8月期売上高は35億3,600万円内外を計上していた。
しかし、その後の業績は漸減をたどり、平成27年8月期は売上高10億2,400万円内外まで大きく後退するも、新たなブランド柿「照姫柿」のヒットや、名古屋市内の販売店舗の売り上げが貢献し、平成28年8月期売上高は26億9,200万円内外に増収を果たした。
しかし、平成29年ごろから仕入れ先に対する支払い遅延が散発するなど信用不安もささやかれていた。その後、9月3日に(株)ケフィア事業振興会と関連会社3社が東京地裁へ破産手続開始申立を行い、9月14日にはグループ会社12社が東京地裁より破産手続開始決定を受けた。
連鎖の懸念が高まる中、9月18日には全社員に対して10月20日付の整理解雇を通達。しかし、9月分の給料の未払いが表面化し、9月27日に飯田労働基準監督署より賃金不払いに対する行政指導を受けるも、9月28日には本社と連絡難になっていた。
業種 | 農産物生産・加工 |
倒産形態 | 破産手続開始決定 |
所在地 | 長野県飯田市川路7592-1 |
設立 | 平成16年5月 |
代表者 | 鏑木 武弥 |
資本金 | 1億円 |
年商 | 32億5,900万円内外(29/8) |
負債総額 | 21億8,600万円内外(29/8期末) |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
2018年10月1日
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