2018年9月18日 公開
(株)湯村興産(旧商号・(株)常磐ホテル)|甲府市
【業種】 温泉ホテル経営
【倒産形態】 特別清算手続開始申立
【負債総額】 20億5,857万円内外
特別情報東京版(H30.1.15)で既報。9月14日に東京地裁へ特別清算手続開始を申し立てた。負債総額は債権者5名内外に対し20億5,857万円内外が見込まれているが、大半は金融債務のもよう。
昭和4年10月に創業し、昭和24年6月に法人化したホテル経営業者。甲府市の湯村温泉郷の和風ホテル「湯村常磐ホテル」と、山梨県笛吹市の石和温泉郷で「石和常磐ホテル」を経営していた。「湯村常磐ホテル」は昭和47年に昭和天皇の宿泊地となり、昭和51年には県内最初の「政府登録国際観光旅館」となるなど皇族を含めた賓客が利用していた。「甲府の迎賓館」と称される県内屈指の高級老舗ホテルとして人気を博し、平成4年3月の全面改装には総工費として33億7,000万円内外を投じて設備を増強。ピークを迎える平成7年12月期売上高は25億7,000万円内外を計上していた。
その後、設備投資に向けた借入金負担がのし掛かり、収益性は低下。経営状態を立て直すべく、インバウンド需要の取り込みや宿泊プランの見直しなどに注力するも平成28年12月期売上高は15億3,700万円内外に減収し、8期連続で最終欠損を計上した。業況改善が進まない中、平成29年4月に平成28年11月設立の(株)常磐ホテル(旧商号・(株)湯村興産、甲府市湯村2-5-21、笹本 健次代表、資本金5,000万円)へ旅館・ホテル事業の権利義務を承継。同社は現商号に変更し、平成29年11月30日の株主総会で解散を決議して今回の措置に至った。
なお、(株)常磐ホテルが「湯村常磐ホテル」「石和常磐ホテル」の営業を継続している。
業種 | 温泉ホテル経営 |
倒産形態 | 特別清算手続開始申立 |
所在地 | 甲府市湯村2-5-21 |
設立 | 昭和24年6月 |
創業 | 昭和4年10月 |
代表者 | 代表清算人 田口 和幸 |
資本金 | 6,000万円 |
年商 | 15億3,700万円内外(28/12) |
負債総額 | 20億5,857万円内外 |