2018年6月13日 公開
ジャスダック上場のインテリア用品販売Q社~銀行出身の財務担当役員がひっそり辞任|特別情報
深刻な業績不振で注目が集まるが、今年1-3月期決算でも営業損益は14億円もの赤字だった。埼玉県春日部市の物流センター予定地を「使用しないと決定した」として売却益を特別利益に計上し、最終利益は辛うじて1億円の黒字としたものの、実は物流センター予定地をSPCに売却したのは今年1-3月期ではなく平成28年12月。その時点では当社がSPCに出資していたため「特定目的会社を活用した不動産流動化に係る譲渡人の会計処理に関する実務指針(会計制度委員会報告第15号)」に基づき金融取引として売却代金23億円を「長期預り金」に計上していたが、ここにきてSPCへの出資を解消したため「売却取引の条件を満たす状態になった」として会計上の利益を認識したに過ぎない。よせばいいのに3月末に7億円余りの配当(1株40円)を実施したこともあり、現預金はわずか10億円と一段と減少した。在庫担保による50億円のコミットメントラインがあるとはいえ「資金繰りはいよいよ相当まずい状況」と内情に詳しい金融関係者も声をひそめる。こうした中、4月30日付で管理部門トップだった取締役常務執行役員のX氏が辞任したことも憶測を呼んでいる。X氏は三菱(現・三菱UFJ)銀行出身で当社にはお家騒動後の平成27年8月に「コーポレートガバナンス推進室兼財務部担当部長」として入社。昨年3月に取締役常務執行役員に就任し、今年3月26日の株主総会でも重任されて「総務部・財務部管掌兼財務部長」という要職に就いていたはずだった。しかし、5月7日付で「かねてより療養中であった取締役Xは4月30日付で退任いたしました」とホームページでひっそりと辞任が公表された。関係者によれば「財務部長の職は4月1日付で解かれていた」という。本当に「かねてより療養中」であれば通常株主総会で退任するところだが、総会はメディアの関心も高い。あえて退任時期をずらして金庫番の離反が目立つのを避けたとみられても仕方がない。後任の財務部管掌上席執行役員には・・・
続きを読むには特別情報の会員申込みが必要です。
詳細は小社までお問合せください
特別情報とは
「倒産してからでは遅い」という声をよく聞きます。
たしかに与信管理や審査では事前の兆候について社内外からの幅広い情報収集は不可欠ですが、現実にはなかなか容易ではありません。
実は東京経済の「特別情報」は、独自の取材ルートと確かな実績で長年にわたり金融機関・総合商社をはじめとする審査のプロたちから一目置かれています。
審査マンの心強いパートナーとして、「特別情報」のご活用をお勧めします。
詳しくはお気軽にお問合せください。
無料お知らせメール登録
債権・動産譲渡登記リスト、問合せ集中ランキング、特別情報が更新されたことをお知らせするメールサービスを実施しております。 メールサービスの登録は無料です。お気軽にお申込み下さい。